最大100Mbpsだったマンションの古い有線LANを、バッファローのスイッチングハブ「LSW6-GT-8ESL/NBK」を使って、最大1Gbpsの家庭内LANへ進化させました。
かかった費用は、「LSW6-GT-8ESL/NBK」の代金2880円だけ。
どんな状況で、どんなことをしたのか、鉄道ライターの恵 知仁がお伝えします。
価格の表記は、原則としてすべて税込みです。

スペック・購入価格
バッファローのスイッチングハブ「LSW6-GT-8ESL/NBK」をレビューするにあたり、商品の基本的な情報、スペックを以下にまとめます。
私の購入日は2025年2月21日、購入場所はAmazon、購入価格は2880円です。
商品の発売日 | 2021年10月20日 |
価格 | オープン価格 |
準拠規格 | IEEE802.3ab(1000BASE-T)、IEEE802.3u(100BASE-TX)、IEEE802.3(10BASE-T)、IEEE802.3az(EEE)、IEEE802.3x(Flow Control) |
サイズ(本体のみ) | 154×26×85(mm) |
重量 | 320g |
ポート数 | 8 |
適合ケーブル | カテゴリー3以上:2対または4対UTPケーブル(10BASE-T) カテゴリー5以上:2対または4対UTPケーブル(100BASE-TX) カテゴリー5e以上:4対UTPケーブル(1000BASE-T) |
伝送距離 | 最大100m |
消費電力 | 最大5.3W |
動作保証環境 | 0~40℃ |
サポート機能 | Auto-Negotiation(10/100/1000,Full/Half-Duplex)機能、Auto-MDI/MDIX機能、IEEE802.3x フローコントロール、バックプレッシャー機能サポート、不良パケットフィルタリング機能、おまかせ節電NEXT、おまかせ節電、LANケーブル長に応じた自動節電、EAPOL(IEEE802.1X)フレーム透過、BPDUフレーム透過 |
この「LSW6-GT-8ESL/NBK」は、同じバッファローのスイッチングハブ「LSW6-GT-8NS/NBK」から、一般的にはあまり使わないループ検知機能、マグネットを省略し、電源を内蔵からACアダプタにした廉価モデルのようなもの、みたいです。
現在の販売価格
バッファローのスイッチングハブ「LSW6-GT-8ESL/NBK」は、オープン価格です。
Amazonでは2025年3月12日(水)現在、2880円(86ポイント付与)で販売されています。
このスイッチングハブは、特定の販売店でのみ扱いのある商品のため、価格は、特定の販売店であるAmazonをチェックしたらOKでしょう(Amazon専売品?)。
Amazonでの価格は通常2880円で、セール時は2761円、2440円になることもあるようです。2440円での販売は、2024年9月を最後に行われていませんが。
使用レビュー
買ってよかった?
バッファローのスイッチングハブ「LSW6-GT-8ESL/NBK」を買ってよかったかどうかについて、結論からいうと、「買ってよかった」と思っています。
なぜそう思ったか
バッファローのスイッチングハブ「LSW6-GT-8ESL/NBK」購入の動機は、マンションの部屋に新築当初より設置されていた有線LANが最大100Mbpsと遅く、不満だったから。
ノートパソコンから無線LAN(Wi-Fi 6)で、家のWi-Fiルーター機能付き光回線終端装置(ONU)に接続し、インターネットのスピードテストを実施すると、ダウンロードで1100Mbps以上、アップロードで950Mbps以上という結果。

しかし有線LANは、最大100Mbpsの100BASE-TXで構築されているため、そこがボトルネックになって、ダウンロードもアップロードも95Mbps程度で頭打ち。
私がメインで使っているPCは、有線LAN接続のデスクトップです。クラウドサービスでなにかをアップロード、ダウンロードする場合、しばしば遅さを感じてしまいます。
また、我が家ではNASを導入し、そこへ家族の動画や写真をまとめているのですが、有線LAN接続のため、NASへのアップロードに時間がかかるんですよね。
こうした不満を解消すべく、マンションの部屋に新築当初から設置されていた100BASE-TXのスイッチングハブを、最大1Gbpsの1000BASE-T対応品へ交換することを考えました。

マンションの部屋に設置されていたスイッチングハブは、10Mbpsもしくは100Mbps対応のパナソニック「WTJ84019801」。
まずこれを、同じパナソニックの1Gbps対応スイッチングハブ「WTJ8501K」へ交換しようと考えましたが、約3万2000円と結構なお値段……。
その価格に衝撃を受け、「同じ系統のスイッチングハブでなくとも大丈夫では?」と考えて、バッファローのスイッチングハブ「LSW6-GT-8ESL/NBK」購入へ至ります。2880円なら、ダメでも諦められますからね。
ただ、心配もありました。
マンションの各部屋へ新築当初から配線されているLANケーブルが、100BASE-TXのため、カテゴリー5(CAT5)なのです。
今回実現したい1Gbpsの1000BASE-Tにおいて、CAT5でも規格的にはOKみたいでしたが、1ランク上のカテゴリー5e(CAT5e)以上のケーブルを使おう的な情報が、ネットにちらほら。
「LSW6-GT-8ESL/NBK」の仕様にも、適合ケーブルについて「カテゴリー5e以上:4対UTPケーブル(1000BASE-T)」という記載があります。
このため、「スイッチングハブを交換しても、結局は同じ100BASE-TXでしかリンクしないのでは……」という不安を抱きながら、LANケーブルをパナソニックのスイッチングハブから、バッファローの「LSW6-GT-8ESL/NBK」へ差し替えました。
その結果は……。

1000BASE-Tでの有線LAN接続に成功。インターネットのスピードテストを実施すると、ダウンロード、アップロードとも930Mbps程度の速度が出ています。
WEBブラウジングや動画視聴で大きな違いは感じませんが、ファイル転送関係は快適になりました。格段に。
2880円で、この進化。もっと早く交換していればよかったです。
なお、私が住んでいるマンションは3LDK、約70平米の広さ。スイッチングハブから各部屋にある有線LANポートへは、15mから25mぐらいのLANケーブルが延びていると思います。
満足しているところ
バッファローのスイッチングハブ「LSW6-GT-8ESL/NBK」については、全体的に満足しています。
金属製の筐体は放熱性が良さそう。コンパクトで、LANケーブルとACアダプタの差し込み口が片側に集まっているのも、スッキリしていいですね。
底面に壁掛け用の穴が開いており、引っかけられるのも嬉しいところ。私は天井にネジを2本さし、そこから逆さにぶら下げています。

不満なところ
バッファローのスイッチングハブ「LSW6-GT-8ESL/NBK」について、不満なところは特にありません。
配線盤の内部へ収納できたら……とも思いますが、放熱的に心配なので、そこまでは求めません。パナソニックのスイッチングハブが高いのは、そのへんの配慮もあるからなのでしょうか。
ただ、「まだ夏を迎えていない」のは不安要素です。

こうしたネットワーク機器は結構、熱がこもるため、それで動作が不安定になる可能性があります。設置場所も、リビングなので冷房するとはいえ、クローゼットの奥ですし……。
20世紀末、ISDNの時代に使っていたプラスチック筐体の有線LANルーター、夏はときどき冷蔵庫に入れながら動かしていた記憶があります。
今回導入した「LSW6-GT-8ESL/NBK」、その金属筐体の性能に期待です。