ブラザーのA3プリンター複合機「プリビオ MFC-J6983CDW」を実際に購入し、使ってみました。はたして「買ってよかった」と思えたでしょうか。鉄道ライターの恵 知仁が、感じたことを素直にレビューします。
価格の表記は、原則としてすべて税込みです。

スペック・購入価格
ブラザーのA3プリンター複合機「プリビオ MFC-J6983CDW」をレビューするにあたり、まず商品の基本的な情報、スペックを以下にまとめます。
私の購入日は2024年7月21日、購入場所はAmazon、購入価格は3万3534円です。
商品の発売日 | 2019年2月上旬 |
価格 | オープン価格(予想実売価格5万7500円前後) |
サイズ | 575×477×375mm(突起部を除く) |
重量 | 約23.4kg |
用紙サイズ | 最大297×420mm(A3) |
稼働音 | 約50dBA |
印刷方式 | カラーインクジェット |
インクカートリッジ | 4色独立カートリッジ方式 |
ADF枚数 | 最大50枚 |
給紙トレイ | トレイ1、トレイ2とも最大250枚 |
インターフェイス | USB2.0、有線LAN(10Base-T/100Base-TX)、無線LAN(IEEE802.11b/g/n) |
プリント速度(A4) | カラー片面:約20ipm、カラー両面:約11ipm、モノクロ片面:約22ipm、モノクロ両面:約12ipm |
プリント解像度 | 最大1200×4800dpi |
最大光学解像度(スキャン) | 1200dpi(主走査)×2400dpi(副走査) |
ソフトウェア補間最大解像度(スキャン) | 19200dpi(主走査)×19200dpi(副走査) |
カラー階調(スキャン) | 入力:48ビット、出力:24ビット |
スキャン速度 | 最速2.7秒 |
現在の販売価格
ブラザーのA3プリンター複合機「プリビオ MFC-J6983CDW」は、オープン価格です。2019年2月上旬の発売時、予想実売価格は5万7500円でした。
Amazonでは、この記事を制作している2025年7月3日(木)現在、過去価格3万7591円が14%引き、3万2435円(648ポイント付与)で販売されています(送料無料)。
私はブラザー「MFC-J6983CDW」を買うにあたって、いろいろなオンラインショッピングサイトをチェックしましたが、Amazonが最安値な印象でした。ポイント還元されるほか、ポイントアップなどのキャンペーンが開催されていることもありますしね。
そのため最新の価格はまず、Amazonでチェックすることをおすすめします。私もAmazonで購入しました。
使用レビュー
買ってよかった?
ブラザーのA3プリンター複合機「プリビオ MFC-J6983CDW」を買ってよかったかどうかについて、結論からいうと、「買ってよかった(普通に満足)」と思っています。
レビューの基準
- ★3:可もなく不可もなく
- ★3.5:どちらかといえば買ってよかった
- ★4:買ってよかった(普通に満足)
- ★4.5:買ってよかった(かなり満足)
- ★5:買ってよかった(大満足)
なぜそう思ったか
ブラザーのA3プリンター複合機「プリビオ MFC-J6983CDW」購入の動機は、10年以上使っていたHPの古いA4プリンター複合機「Officejet Pro 8600 Plus」の代替えと、子供の学習です。
個人的にはA4までの対応で問題ないのですが、子供が今後、中学受験も視野に入れて勉強していく場合、テストの復習などでA3対応の複合機があると便利とのことで、「A3対応」「両面コピー可能」「ADF(自動原稿送り装置)搭載」の機種を探しました。
また、よく使うA4用紙と、ときどき使うA3用紙を楽に使い分けられるよう、「用紙トレーが2つ以上」も条件に入れました。
これら条件を満たす機種は、いくつもありました。
そうしたなか、このブラザー「プリビオ MFC-J6983CDW」を購入したおもな理由は、同様のプリンター複合機のなかで安かったことです。
ブラザー「プリビオ MFC-J6983CDW」は廉価タイプの機種で、安いなりの部分もあると思いますが、文字メインの一般的な書類、子供のテスト用紙といった学習用の書類をモノクロで、手軽に印刷できればよかったので、まあ十分だろうと。

それら要求を満たし、特に問題なく使えていることから、ブラザー「プリビオ MFC-J6983CDW」には満足です。
子供がテストを受けたあと、その冊子を分解し、ADFにセット。等倍のA3、両面でコピーしたものを冊子にして、テストの復習に使っていますが、スムーズにこの作業を行えています。
また動作部分が多く、使用にあたって消耗品があるプリンターは、故障や耐久性も心配点ですが、このブラザー「プリビオ MFC-J6983CDW」は購入当時、すでに発売から5年が経過。
「この長い販売期間は、動作が安定しているからでは?」と思ったのも、購入理由のひとつです。そのあいだに内容が改善、熟成されている可能性がありますし。
満足しているところ
ブラザーのA3プリンター複合機「プリビオ MFC-J6983CDW」については、全体的に満足しています。
給紙、排紙が詰まることもなく、印刷品質も問題なく、私の業務、子供の学習に役立っています。ADFも、原稿をほぐして、紙の折り目を気にしてやれば、きちんと1枚ずつ送ってくれています。
インクは純正品を使っています。
純正インクを使うと、ブラザーオンラインでポイントがたまるのもいいですね。私は最初の1年で、470ポイント(470円相当)がたまりました。初回登録300ポイントが大きいので、今後はそれほど増えないとは思いますが。
ただ、気になる点がないかというと、そういうわけではありません。

不満なところ
ブラザーのA3プリンター複合機「プリビオ MFC-J6983CDW」について、不満なところもあります。
まず、そのサイズ。大きくて重いです。購入は、置き場所をよく考えてからがオススメです。
次にデザイン。良くも悪くもオフィス機器チックで、素朴です。
そして動作音。静かではないです。
ただこれらは、あらかじめ分かっていたこと。それに「廉価タイプの機種」ということを考えれば、こんなもんだよな、それらを我慢できるならコスパいいかも、と思える範囲です。
インクの消耗については、長持ちする印象はないですし、純正インクも安くはありませんが、まあ、こんなものでしょう。
写真の印刷は、していないのでわかりません。

【追記】実際に1年使ってみて
ブラザーのA3プリンター複合機「プリビオ MFC-J6983CDW」を、実際に1年ほど使ってみてのレビューを追記します(2025年7月3日追記)。
まず、不具合について。これは何も発生していません。
次に、劣化について。厳密には何かしら発生しているでしょうが、使っていて感じることは、特にありません。
突然動き出して、びっくりすることはありますが(自動クリーニングの作動で)。
3万円少々で、かんたんにA3両面コピーができて、いい時代になったなぁと思っています。
「大阪・関西万博」へ行くにあたって、その公式マップを、パソコンからブラザー「プリビオ MFC-J6983CDW」を使い、A3用紙4枚に拡大する形で印刷。それをつなぎ合わせて製作したA1サイズの見やすい折りたたみ地図は、パビリオン見学に役立ちました。
