2024年冬から、使い方が大きく変わった「青春18きっぷ」。
「改悪」の声が多く聞かれ、私も同意する部分が少なくありませんが、実際に使ってみたところ、便利で、ストレスから解放されました。
「18きっぷ旅」の魅力も、味わいやすくなったと思います。

大きく変わって一周年
利用方法が変わって一周年となる2025年冬も、引き続きその形で「青春18きっぷ」が発売されることになりました。
全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーが連続する3日間、もしくは5日間、乗り降り自由です。
詳しくは、2025年11月10日(月)に発表されたニュースリリースをご覧ください。
3日間用
発売期間は、2025年11月28日(金)から2026年1月10日(土)まで。
利用期間は、2025年12月12日(金)から2026年1月12日(月・祝)まで。
価格は1万円。
5日間用
発売期間は、2025年11月28日(金)から2026年1月8日(木)まで。
利用期間は、2025年12月12日(金)から2026年1月12日(月・祝)まで。
価格は1万2050円。
味わいやすくなった「青春18きっぷ」旅の魅力
使用方法が変わった「青春18きっぷ」について、私は2025年夏に初めて使いましたが、「良くなった」という印象が強かったです。
特に、「自動改札が使える」こと。
私は乗り換えの際、買い物や食事を楽しむことが多いのですが、改札内に店舗がない、じゃあ改札をいったん出よう……と思ったとき、有人改札に行列ができていて買い物や食事を断念したことが何度もあります。待つほどの時間はなくて。
駅での買い物、食事は、その土地ならではの駅弁や料理、土産物、地酒、つまみ逸品に出会えます。
いろいろな駅で乗り換えしがちな「青春18きっぷ」の旅は、各地の物産、味覚を楽しみながらの旅をしやすく、それが「青春18きっぷ」の旅における魅力のひとつだと思います。
その魅力を、有人改札の混雑で味わえなかった……となると、結構、ストレスです。
しかし、新しい「青春18きっぷ」は自動改札を使えるため、ストレスフリー。「名産品、名物の買い物、食事」という旅行の醍醐味を、より楽しみやすくなりました。

読めない恐怖
「利用日のスタンプ不要」も、良くなったと思った点です。
同様に有人改札の混雑に影響されないほか、生乾きのインクで切符が汚れ、嫌な感じになることがありません。
切符の用紙はインクが定着しづらく、これまでティッシュに挟むなど気を遣っていたのですが、それが不要なのは、精神衛生上、良いです。
インクがにじんで、押印した利用日の日付が読めなくなること。想像するだに恐ろしい……。

「3日間用」が高いのは必然?
使用方法が変わった「青春18きっぷ」について、「改悪」と思う点はもちろんあります。
ただ、2025年夏に新しい「青春18きっぷ」を初めて利用したときは、「東京から大阪に行き、そこで2泊してから東京に戻る」という連続2泊3日の旅程だったので、「改悪」よりは「改良」を強く感じました。
とはいえ「3日間用で1万円」は、やはり割高感があります。以前の価格、5日間用と比較すると、値上げするにしても結構行ったな、と。
3日間用が割高なのは、ルール変更によって「青春18きっぷ」の売り上げが下がる可能性があるなか、どうしようかと考えた場合、そうなるような気もするので、そうなんですかね。
まあ、コストアップ、人手不足が問題となる現在、今後の状況を考えると、使用方法が変わった「青春18きっぷ」は、それを持続可能にしたひとつの結果にも思います。
……できれば、何らかの方法で1日(回)分ずつ使えるようになったら、使い勝手が格段に増すので嬉しいですが。家族でのお出かけもしやすくなります。
「改悪」と思ってしまうのは、この「1日(回)分ずつ使えない」が大きいですよね。
