Ingnokの15.6インチモバイルモニター「YN02D」を実際に購入し、使ってみました。はたして「買ってよかった」と思えたでしょうか。鉄道ライターの恵 知仁が、感じたことを素直にレビューします。
価格の表記は、原則としてすべて税込みです。

スペック・購入価格
Ingnokの15.6インチモバイルモニター「YN02D」をレビューするにあたり、商品の基本的な情報、スペックを以下にまとめます。
私の購入日は2024年12月15日、購入場所はAmazon、購入価格は8979円です。
商品の発売日 | 2023年12月26日 |
価格 | 99.99米ドル? |
サイズ | 15.6インチ(アスペクト比 16:9) |
液晶方式 | IPS |
最大解像度 | 1920×1080 |
輝度(標準値) | 300cd/m2 |
コントラスト比(標準値) | 1200:1 |
リフレッシュレート | 60Hz |
入出力端子 | Mini HDMI入力×1、USB-C入力×2、ヘッドホン出力(ステレオミニジャック) |
外形寸法(スタンドあり) | 約350×220×0.8(mm)、約650g |
現在の販売価格
Ingnokの15.6インチモバイルモニター「YN02D」は、その公式オンラインサイトだと、「99.99USD」が定価のようです。日本円では1万5000円前後ですね。
Amazonでは2025年3月13日(木)現在、過去価格1万4980円がタイムセールの33%引き、1000円オフクーポンで、8980円(299ポイント付与)で販売されています(送料無料)。
このモバイルモニターは、基本的にAmazonで販売されている商品のようなので、価格はAmazonをチェックしたらOKでしょう。公式オンラインサイトはドル建てですし。
Amazonでの価格は通常1万4980円で、セール時は1万979円になったり、9980円になったり、1000円や3000円オフのクーポンがあわせて出たり、少々複雑な状況ですが、なんだかんだで8980円が最安値のようです。
私はセールで1万979円、2000円引きクーポン配布のときに、8979円(220ポイント付与)で購入しました。
使用レビュー
買ってよかった?
Ingnokの15.6インチモバイルモニター「YN02D」を買ってよかったかどうかについて、結論からいうと、「まあいいのでは」と思っています。
なぜそう思ったか
Ingnokの15.6インチモバイルモニター「YN02D」購入の動機は、縦位置で置けるノートPC用のモバイルモニターが欲しかったため、です。
私はライターなので、パソコンで何らかの資料を表示しながら、文章を書くことが多いです。なので私は、文書や資料が見やすい縦位置で、サブモニターを使いたい派。
しかしモバイルモニターはほぼ、スタンドが横位置しか対応していないものばかりなんですよね。縦位置にしたければ、別にスタンドを購入する必要があります。
そうしたなか見つけたのが、このIngnok「YN02D」。スタンドがモニターへ組み込まれているのではなく、別に用意されているタイプで、縦位置にモニターを置くことが可能。
価格も9000円弱と、15.6インチのモバイルモニターとしてはお手頃だったので、購入しました。

実際に使ってみたところ、やはりモニターを縦位置で置けると、基本的に縦長で作られている資料、文書が見やすいですね。
スタンドの作りはしっかりしており、安定しているうえ、向きの調整もやりやすく、「モバイルモニターを縦位置表示で使いたい」という目的においては、満足です。
しかし、気になる点もありました。モニターの画質、発色、質感です。
私はこのほか、アイ・オー・データの15.6インチモバイルモニター「EX-LDC161DBM」も使っているのですが、ややお高めなこちらと比べると、モニターの画質、発色、質感とも、Ingnok「YN02D」は明らかに劣ります。
両製品を比較すると、Ingnok「YN02D」の画質は明瞭感、鮮やかさに欠け、発色も少し色かぶりしているような感じ、質感はプラスチッキーで、シールで貼られているロゴも安っぽいです。
とはいえ、9000円弱という価格は安いですし、それを考えれば、そんなものかもしれません。なので、「買ってよかった」とまでは思わないものの、「まあいいのでは」という具合です。
とりあえず資料やデータが表示できれば、という人は選択肢に入れてよいと思いますが、画質を気にする用途ではオススメしません。
満足しているところ
Ingnokの15.6インチモバイルモニター「YN02D」について、縦位置で置けること、スタンドの使い勝手には満足しています。
あと、9000円弱という価格ですね。
不満なところ
Ingnokの15.6インチモバイルモニター「YN02D」について、不満なところはまず画質。接続しているノートPC(HP Pavilion Aero 13-be)の画面と比べて明らかに劣るため、気になるといえば、気になります。
発色についても、Ingnok「YN02D」の調整機能を使っていじったらマシになりましたが、やや青、緑がかった感じ。

Ingnok「YN02D」の画面だけを見ていれば、違和感はそれほど覚えないかもしれませんが、モバイルモニターはほかのモニターと一緒に、いわば比べられながら使われる製品なんですよね。
そう考えると、モニターとしての基本性能があまり高くないことをちょくちょく感じながら、使うことになります。
また、どんなときになるかイマイチ不明ですが、調整した内容が消えてしまい、再設定が必要なときがあります。
ロゴがシールで貼られていたり、裏側に「CLIMATE PLEDGE FRIENDRY」とエコ的なことが緑色で書かれていたりする点も、チープ感を増大させています。
付属のケースは、厚手の不織布で作ったような感じ。機能的には問題なさそうですが、無骨で少々安っぽいです。
スタンドも小さくはないので、持ち運んで使う機会が多いと、不満ポイントになるかもしれません。私は基本、据え置き状態で使っているので構いませんが。