Xiaomiのタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G(セルラーモデル)」を実際に購入し、使ってみました。はたして「買ってよかった」と思えたでしょうか。鉄道ライターの恵 知仁が、感じたことを素直にレビューします。
価格の表記は、原則としてすべて税込みです。

スペック・購入価格
Xiaomiのタブレット「Redmi Pad SE 8.7」をレビューするにあたり、商品の基本的な情報、スペックを以下にまとめます。
なお、Xiaomi「Redmi Pad SE 8.7」にはバリエーションがありますが、私が購入したのは「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」。4G対応のセルラーモデル、メモリ4GB、ストレージ64GBです。
購入日は2024年11月21日、購入場所はXiaomi公式 楽天市場店、購入価格は1万7980円です。
商品の発売日 | 2024年8月22日 |
市場想定価格 | 1万9980円 |
サイズ | 125.48×211.58×8.8(mm) |
重量 | 375g |
画面サイズ | 8.7インチ(液晶) |
解像度 | 1340×800 |
リフレッシュレート | 最大90Hz |
SoC | Media Tek Helio G85 オクタコア 最大2.0GHz |
メモリ/ストレージ | 4GB/64GB |
外部メモリ | 最大2TB(Micro SD) |
バッテリー容量 | 6650mAh |
急速充電 | 最大18W急速充電対応(USB-C) |
オーディオ | ステレオスピーカー(Dolby Atmos対応)、3.5mmイヤホンジャック、マイク |
OSバージョン | Xiaomi HyperOS(Android 14ベース) |
カメラ | リア:広角800万画素 フロント:広角500万画素 |
ネットワーク・接続 | Wi-Fi(2.4G/5G) Bluetooth 5.3(SBC/AAC/LDAC) |
SIM | NanoSIM×2 |
位置情報 | GPS/AGPS、Beidou、Glonass、Galelio |
センサー | 加速度センサー、Eコンパス、ホールセンサー、IRブラスター、近接センサー、環境光センサー |
生体認証 | 顔認証 |
その他 | FMラジオ |
現在の販売価格
Xiaomiのタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」は、市場想定価格1万9980円で発売されました。
Xiaomiのオンラインストアでは2025年1月4日(土)現在、1万9980円で販売されていますが、2000円引きのクーポンが用意されており、1万7980円で購入できます(送料無料)。
Xiaomi公式 楽天市場店では2025年1月4日(土)現在、1万9980円(+楽天ポイント還元)で販売されています(送料無料)。このXiaomi公式 楽天市場店では、しばしば2000円引きのクーポンを発行しており、それを使えば1万7980円で購入可能です。
Amazonでは2025年1月4日(土)現在、過去価格1万9980円が「スマイルSale」の10%引き、1万7980円(180ポイント付与)で販売されています(送料無料)。
私はXiaomi「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」を買うにあたって、いろいろなオンラインショッピングサイトで価格をチェックしましたが、通常は1万9980円のところ、しばしばクーポンやセールで1万7980円になるのが最安値な印象でした。
ポイント還元を考えると、Xiaomi公式 楽天市場店、Amazonで、クーポンが発行されているとき、セールが開催されているときに購入するのが、いちばんお得になりそうです。
私もXiaomi公式 楽天市場店で、2000円引きのクーポンが発行されているときに、1万7980円+楽天ポイント550ポイント還元で購入しました。
使用レビュー
買ってよかった?
Xiaomiのタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」を買ってよかったかどうかについて、結論からいうと、「まあいいのでは」と思っています。
なぜそう思ったか
Xiaomiのタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」購入の動機は、マンガや動画を楽しむには、スマートフォンは画面がちょっと小さいなぁ、文字が小さなマンガは読みづらいし、それで目に悪影響が出ている気もするなぁ……と思ったから。
かといって10インチ以上になると、持ち運びが面倒そうだし、寝転がりながらマンガをダラダラ読むには大きすぎだし……と、8インチクラスのタブレットを選ぶことにしました。
ただ、Androidタブレットは玉石混交というか、お得そうな謎の中国ブランド製品は心配です。日本ブランドも、この分野の製品は心配です。
そうして悩んだ結果、中国の有名メーカー製が比較的安くて安心かなぁと、このXiaomi「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」を購入したのですが……動作がもっさりしていました。

マンガアプリや、「YouTube」「TVer」「Prime Video」などの動画アプリは、そのアプリを使うだけなら結構快適に使えるものの、アプリを開くまでの時間や、アプリを切り替える時の動作、文字入力の反応、ロック画面の解除などが、もっさりしているのです。
特に、タブレットの使用時間が長かったり、起動アプリが多くなったりしてくると、だいぶもっさりします。
ただXiaomi「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」には、ストレージの一部を仮想メモリとして使う機能があり、最大の4GBを設定すれば、そこそこ改善しました(「設定」→「追加設定」→「メモリ拡張」で設定可能)。

また、ときどきメモリのクリーンアップをすると、もっさりがそこそこ改善します。
Xiaomi「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」には、標準でメモリのクリーナーアプリが入っており、デバイスのロック時にキャッシュを消去する機能なども搭載。
「もっさり」だからこそ、標準でこのアプリを入れているのだろうか――そんなことを思ってしまいました。

このXiaomi「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」について、「もっさり」がタブレットの動作にも、自分の気持ちにも少々ひっかかるため、「買ってよかった」とまでは思いません。
しかし、マンガや動画を楽しむなら特に問題はないですし、その目的で購入したこと、そして価格を考えると、「まあいいのでは」と思った具合です。
メモリ容量が大きい「6GB+128GB」モデルであれば、もっさり感は減りそうですが、価格が1万円高くなるので、どうなのでしょうか。
そもそも「Redmi Pad SE 8.7」はSoCの能力が高くないので、安いモデルを、向いている分野で割り切って使うのがよいようにも思います。
向いていない分野、使い方では、かなりの不満を感じるでしょう。
満足しているところ
Xiaomiのタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」は、スピーカーの音質も、こもっているとか、低音がスカスカだとかは特になく、バランスよくまとまっている気がします。特によくもありませんが、動画を流している分には特に不満はありません。ステレオですし。
マンガアプリの使用にあたっては、縦向きはもちろん、横向きの見開き表示でも見やすく、不満は特にありません。文字が小さいマンガだと見開きはちょっと厳しいですが、画面サイズ的に仕方がないでしょう。
画質は、特に優れているわけではないものの、値段を考えれば悪くない気がします。
4G対応のセルラーモデルなので、povo2.0のNanoSIMを入れました。スマートフォンのように通話も可能。使いませんが。
バッテリーの持ちは、よいと思います。使用形態によるものの、数日に1回程度の充電ですんでいます。
充電は、急速なら30%から100%まで、1時間45分ほどで可能。バッテリーを長持ちさせられる80%までの制限付き充電ができるのも、いいですね。
また私は、鉄道旅行中にタブレットへ地図や速度をリアルタイムで表示させて、車窓と一緒に楽しむのですが、その用途でも、GPSを搭載している「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」は必要十分です。
こうしたカーナビ的な使い方でも、「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」はそれなりに満足できるかもしれません。

不満なところ
Xiaomiのタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」について、いちばん大きな不満は先述の「もっさり」です。
マンガアプリだけ、動画アプリだけ、地図アプリだけ、といった単機能的に使うのならまだしも、色々使おうとすると、気持ちよく動かないんですよね。「ヌルヌル」や「サクサク」といった言葉とは、無縁のタブレットです。
特に初期設定のまま使った場合、だいぶ不満がたまってくるかもしれません。
顔認証機能がありますが、暗さなどの悪条件に弱いほうのようです。
顔認証が効かず、PIN入力でロック画面を解除しようとすると、文字入力の反応が鈍いため、入力したはずの文字が飛んでいて、イライラすることがあります。
ロック画面からの解除後、画面の自動明るさ調整がうまく働かないことが、ちょくちょくあるのも不満。そのときは、手動で明るさを調整することになります。
画面のロックをカバーの開閉で行えるような「スマートカバーモード」があるのですが、挙動が不安定で、イマイチ使えません。
ロック画面の通知を、通知ごとにスワイプで消せないのも不満。
SIMスロットは、2つあるなら、ひとつはeSIMのほうがよかったです。
この「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」は、多くを求めず、値段なりだと考えてシンプルに使うのであれば、一定の満足を得られるという印象です。
補足事項
私はXiaomiのタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G 4GB+64GB」を、画面カバーが横置きスタンドになるケース「Gosento For Xiaomi Redmi Pad SE 4G 8.7インチ ケース 【2024新型】 スタンド機能付き 開閉式三つ折薄型スタンドケース PUレザー Xiaomi Redmi Pad SE 4G 8.7 カバー (ブルー)」をつけて、使っています。
Amazonで、1250円で購入しました。

質感や使い勝手については、縦位置で使うとき以外は満足しています。このタイプのカバーでは仕方がないかもしれませんが、タブレットを縦位置でも立てられたり、持ちやすかったりすると、ありがたいのですけどね。
画面保護フィルムは、私は使わない派です。