【2026年版】東京の電車混雑率ランキング―混雑しない路線は?

電車FAQ
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混雑する電車のイメージ
混雑する電車のイメージ

首都圏の電車は、どの路線の、どの区間が混雑するのでしょうか。

比較的空いていて通勤通学しやすいのは、どの路線なのでしょうか。

国土交通省が公開した最新のデータを元に、ランキング形式でご紹介。鉄道ライターが解説します。

鉄道、乗り物、旅行に関する取材、記事制作などを行っています。鉄道ライター、トラベルライター。日本の鉄道はJR、私鉄とも完乗。東京都在住。一児の父。

「混雑率」とは? 目安と注意事項

まずはじめに「%」で表される混雑率について、どんな目安、定義になっているのかを解説します。

100%

「100%」は「座席につくか、座席前の吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる」程度の混雑率とされています。

通勤通学向けので電車は基本的に、座席、つり革を利用できる人数と、柱につかまれる人数を足した数が定員です。

なので「座席につくか、座席前の吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる」のが「100%」、というわけですね。

ロングシート(長椅子)が並ぶ一般的な通勤電車で「立ち客なし、座席は埋まっている」レベルの乗車だと、混雑率は30~35%程度になります。

150%

「150%」は「肩が触れ合わない程度。ドア付近の人が多くなる」程度の混雑率とされています。

国の運輸政策審議会が1992年(平成4年)6月に提出した答申では、平均混雑率をこの「150%」にすることが掲げられました。

180%

「180%」は「肩が触れ合い、やや圧迫感がある。ドア付近の人は窮屈となり、体の向きを変えるのが困難となる」程度の混雑率とされています。

かつて「150%」は「広げて楽に新聞を読める」、「180%」は「折りたたむなどして無理すれば新聞を読める」という混雑率の目安もありましたが、令和の時代、電車で新聞を読む人が大幅に減ったことから、その目安は削除されました。

新聞紙時代に使われていた混雑率の目安
新聞紙時代に使われていた混雑率の目安

200%

「200%」は「体が触れ合い、相当圧迫感がある。ドア付近の人は身動きがとれない」程度の混雑率とされています。

東京圏主要区間における平均混雑率は、昭和から平成初期にかけては180%越え、200%越えが珍しくない状況でしたが、平成後期からは160%台、コロナ後は140%程度で推移しています。

ただ実際には…

データとして出てくる混雑率は、「最混雑時間帯1時間の平均」です。

そのため乗る列車や号車によって、発表されている混雑率のわりに空いていたり、混雑していたりする場合があります。

また一般的に、同じ時間帯に同じ区間を走る列車では、各駅停車は比較的空いていて、急行や快速は混雑している傾向があります。

ラッシュ時に各駅停車と急行などがあわせて運行される路線(小田急線、京王線、東急線など)では、この点に留意する必要があるでしょう。

最新の混雑率ランキング

国土交通省が公開している最新のデータ(令和7年度《2025年度》版)を元に、東京圏の電車混雑率をランキングにしました。

順位事業者名路線名最混雑区間混雑率
1都営日暮里・舎人ライナー赤土小学校前→西日暮里176%
2JR東日本埼京線板橋→池袋167%
3東京メトロ日比谷線三ノ輪→入谷163%
4東京メトロ東西線木場→門前仲町160%
4JR東日本総武線快速新小岩→錦糸町160%
6JR東日本東海道線川崎→品川159%
6JR東日本京浜東北線北行大井町→品川159%
8JR東日本中央線快速中野→新宿158%
8JR東日本京浜東北線南行川口→赤羽158%
10京成押上線京成曳舟→押上157%
10湘南モノレール江の島線富士見町→大船157%
12JR東日本南武線武蔵中原→武蔵小杉156%
12JR東日本武蔵野線東浦和→南浦和156%
12東京メトロ南北線駒込→本駒込156%
15東京メトロ丸ノ内線新大塚→茗荷谷154%
16東京メトロ銀座線赤坂見附→溜池山王153%
16東京メトロ有楽町線東池袋→護国寺153%
18都営新宿線西大島→住吉152%
19JR東日本総武線各駅停車錦糸町→両国151%
19首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス青井→北千住151%
21小田急小田原線世田谷代田→下北沢150%
21東京メトロ千代田線町屋→西日暮里150%
23西武新宿線下落合→高田馬場148%
23千葉都市モノレール2号線千葉公園→千葉148%
25都営大江戸線中井→東中野147%
26都営三田線西巣鴨→巣鴨146%
27京王京王線下高井戸→明大前145%
28東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)小菅→北千住142%
28JR東日本常磐線三河島→日暮里142%
30JR東日本横浜線小机→新横浜140%
31JR東日本横須賀線武蔵小杉→西大井138%
31東急田園都市線池尻大橋→渋谷138%
31JR東日本横須賀線武蔵小杉→西大井138%
34東京メトロ丸ノ内線四ツ谷→赤坂見附137%
34京成本線大神宮下→京成船橋137%
36JR東日本山手線内回り新大久保→新宿136%
37JR東日本山手線外回り上野→御徒町135%
38横浜市営グリーンライン日吉本町→日吉134%
39東急目黒線不動前→目黒133%
40JR東日本高崎線宮原→大宮131%
40東武東上線北池袋→池袋131%
40横浜市営ブルーライン三ツ沢下町→横浜131%
43西武池袋線椎名町→池袋130%
43東急池上線大崎広小路→五反田130%
45江ノ島電鉄江ノ島電鉄線和田塚→鎌倉129%
46JR東日本常磐線(千代田線直通)亀有→綾瀬128%
47埼玉新都市交通伊奈線鉄道博物館→大宮127%
48京王井の頭線池ノ上→駒場東大前125%
48小田急江ノ島線南林間→中央林間125%
50東急東横線祐天寺→中目黒124%
51JR東日本京葉線葛西臨海公園→新木場123%
51東武野田線(東武アーバンパークライン)新船橋→船橋123%
51都営浅草線本所吾妻橋→浅草123%
54JR東日本宇都宮線土呂→大宮120%
54京急本線戸部→横浜120%
56埼玉高速鉄道埼玉高速鉄道線川口元郷→赤羽岩淵118%
56東急大井町線九品仏→自由が丘118%
56東京臨海高速鉄道りんかい線大井町→品川シーサイド118%
59東京メトロ副都心線要町→池袋117%
59京成松戸線前原→新津田沼117%
61相模鉄道相鉄本線鶴ケ峰→西谷116%
62横浜シーサイドライン金沢シーサイドライン新杉田→南部市場114%
63東急多摩川線矢口渡→蒲田112%
64東京メトロ半蔵門線渋谷→表参道111%
65東武野田線北大宮→大宮110%
66東葉高速鉄道東葉高速線東海神→西船橋105%
67東京メトロ東西線高田馬場→早稲田104%
68東武野田線初石→流山おおたかの森102%
68西武有楽町線新桜台→小竹向原102%
70京王相模原線京王多摩川→調布101%
71多摩都市モノレール多摩都市モノレール線泉体育館→立飛98%
71JR東日本五日市線東秋留→拝島98%
73JR東日本中央線各駅停車代々木→千駄ケ谷93%
74JR東日本青梅線西立川→立川92%
74ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線汐留→竹芝92%
76北総鉄道北総線新柴又→京成高砂90%
77東京モノレール羽田空港線モノレール浜松町→天王洲アイル86%
78小田急多摩線五月台→新百合ヶ丘77%
79JR東日本根岸線新杉田→磯子75%
80流鉄流山線小金城趾→幸谷74%
81関東鉄道常総線取手→西取手65%
82東急新横浜線新綱島→日吉62%
83関東鉄道竜ヶ崎線竜ヶ崎→佐貫48%
84山万ユーカリが丘線地区センター→ユーカリが丘36%

混雑率は前年度からどう変わった?

これら路線から主要31線区を抽出し、計算した平均混雑率は143%でした。令和6年度(2024年度)の139%より4ポイント増加しています。

平均混雑率について、コロナ前の令和元年度(2019年度)は163%で、翌令和2年度(2020年度)は107%まで落ち込みましたが、次第に戻ってきている傾向です。

三大都市圏における主要区間の平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移
三大都市圏における主要区間の平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移

混雑率が本当に低い路線は…

以上の最新データから、「乗り換えなしで都心(山手線内)に行ける路線」で、「混雑率が低いもの(120%以下)」をピックアップします。

路線名最混雑区間混雑率
JR宇都宮線土呂→大宮120%
京急本線戸部→横浜120%
埼玉高速鉄道線川口元郷→赤羽岩淵118%
りんかい線大井町→品川シーサイド118%
東京メトロ副都心線要町→池袋117%
相鉄本線鶴ケ峰→西谷116%
東京メトロ半蔵門線渋谷→表参道111%
東葉高速線東海神→西船橋105%
東京メトロ東西線高田馬場→早稲田104%
西武有楽町線新桜台→小竹向原102%
京王相模原線京王多摩川→調布101%
JR中央線各駅停車代々木→千駄ケ谷93%
JR青梅線西立川→立川92%
ゆりかもめ汐留→竹芝92%
北総線新柴又→京成高砂92%
東京モノレールモノレール浜松町→天王洲アイル86%
小田急多摩線五月台→新百合ヶ丘77%
JR根岸線新杉田→磯子75%
東急新横浜線新綱島→日吉62%

ただ、こうしてピックアップしてみたものの、額面どおりには受け取れない路線が結構あるのに要注意です。

以下にその解説をしていきます。

問題は直通運転先

これら路線のなかには、都心側へ直通した先の区間で120%以上の混雑になるものがあります。埼玉高速鉄道線、東葉高速線、西武有楽町線、京王相模原線、JR青梅線、北総線、小田急多摩線、JR根岸線、東急新横浜線です。

そのため、各路線の区間内では比較的空いていても、「あまり混雑しない」とは言いづらい感じです。目的地が直通運転先へ入る前にあるならば、問題ありませんが。

東急目黒線・新横浜線の急行電車
東急目黒線・新横浜線の急行電車

都心部まであまり混雑しないのは…

郊外から都心部まで乗り換えなしで行けるうえ、あまり混雑しない路線は、JR宇都宮線、京急本線、東京メトロ副都心線と東武東上線の直通列車、副都心線と西武有楽町線・池袋線の直通列車、相鉄本線でしょうか。

りんかい線、ゆりかもめ、東京モノレールは、路線自体が都心部みたいなものなので毛色が違いますけども、その沿線に暮らすのなら、比較的混雑を感じずに、通勤通学できそうではあります。

JR宇都宮線のE231系電車
JR宇都宮線のE231系電車

特殊な半蔵門線

東京メトロ半蔵門線は、郊外からそこに直通してくる東急田園都市線、東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)が120%以上の混雑になるため、「あまり混雑しない」とは言いづらい感じです。

ただ半蔵門線、データには出ていませんが、朝に押上駅、清澄白河駅始発の渋谷駅方面行きがしばしば運行されます。なのでそのあたりに暮らせば、朝の通勤通学はそれほど混雑に悩まないかもしれません。

東京メトロ半蔵門線の18000系電車
東京メトロ半蔵門線の18000系電車

JRとメトロの二刀流

三鷹駅から中野、新宿、四ツ谷、御茶ノ水駅と停車していくJR中央線各駅停車は、もっとも混雑する区間が代々木→千駄ケ谷で、混雑率は93%。座れはしなくとも、比較的楽にラッシュの時間帯を過ごせそうです。

JR中央線各駅停車には、中野駅から東京メトロ東西線に直通する列車もありますが、その混雑率も104%と低め。三鷹~中野あたりに暮らして、JR中央線各駅停車と東京メトロ東西線で通勤通学すると、激しい混雑にあまり関わらず毎日を過ごせるかもしれません。

ただ人気のエリアなので、賃貸料などの相場は高めですけども。

またJR中央線各駅停車は、JR中央線快速にくらべて所要時間がかかる、というのが弱点です。

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