
- 湘南新宿ライン
- 上野東京ライン
- 東海道線(伊東線)
- 横須賀線
- 総武線(成田線・外房線・内房線)
- 宇都宮線
- 高崎線(上越線・両毛線)
- 常磐線
- 中央線(青梅線)
これらJR東日本の首都圏各路線で走っているグリーン車に、安く、お得に乗る方法について、鉄道ライターがその経験などを元にお答えします。
グリーン車の基本、乗り方、車内、設備、グリーン券の買い方については、次のページをご覧ください。
グリーン車の料金全般、乗り継ぎについては、次のページをご覧ください。
「JRE POINT」を使う
グリーン車へお得に乗る方法、ひとつ目は「JR東日本のポイントサービス『JRE POINT』を使う」です。
JRE POINTを使えば、600ポイントでグリーン車に乗ることが可能。JRE POINTは1ポイント1円相当なので、実質600円でグリーン車に乗れるわけです。
しかも、乗車距離にかかわらず600ポイントでOK。
グリーン車の料金は、乗車距離50.0kmまで750円、100.0kmまで1000円、それ以上が1550円なので、少なくとも150円、最大では950円もお得になります。
またJRE POINTで乗る場合、そのステージによっては、もっとお得にグリーン車へ乗ることが可能。
「ステージ3」なら500ポイント、「プレミアム」なら400ポイントでOKなので、最大で1150円もお得になる計算です。

「JRE BANK」を使う
グリーン車へお得に乗る方法、ふたつ目は「JR東日本のインターネットバンク『JRE BANK』を使う」です。
JRE BANKで条件を満たすと、最大で年4回、グリーン券がプレゼントされます。
その条件は次の通りです。
- 判定月(6月、9月、12月、3月)の月末時点で、JRE POINTウェブサイトにモバイルSuicaが登録してあること
- 判定日(判定月の25日終了時点)時点で、JRE POINTリンク登録を完了していること
- 資産残高が50万円以上あること
これら条件を満たすと、5月、8月、11月、2月にグリーン券が1枚ずつプレゼントされます。
プレゼントされるグリーン券は、乗車距離にかかわらず1乗車1枚で利用が可能。
これにくわえて利息(2025年12月1日時点では税引き前で年0.20%)がつくほか、条件を満たせば「JRE BANK優待割引券(4割引)」「どこかにビューーン!2,000ポイント割引クーポン」といった特典もゲットできます。
ただ、グリーン券のプレゼントは最大で年4回しかなく、プレゼントされるグリーン券には有効期間(約3か月)があることに注意が必要です。
利回りは、株式などに投資したほうがいいかもしれませんが、メガバンクの普通預金と同レベルの金利にグリーン券などの特典がつくので、JR東日本を利用することがあるなら、JRE BANKのほうがお得にな場合もあるでしょう。投資でリスクをとったり、難しいことを考える必要もないですしね。

「グリーン定期券」を使う
グリーン車へお得に乗る方法、みっつ目は「グリーン定期券を使う」です。
かんたんにいえば「グリーン車にも乗れる定期券」で、通常の車両に乗ることもできます。
しかし、グリーン定期券はお得というより、グリーン券を買う手間が省ける感じ。週5でグリーン車に往復で乗る人、出費より手間を減らしたい人以外は、気にしなくてよいでしょう。
ただ、20.0kmまでの短距離で利用する場合は、お得になりやすいかもしれません。
グリーン定期券の料金は乗車距離ごとに変わり、「1か月用」「3か月用」の2種類が設定されています。
元を取るには?(3か月用)
「3か月用」における「ふつうの通勤定期券とグリーン定期券の差額」「通常のグリーン料金を毎回払って乗るよりお得になり始める乗車回数」を表にしました。
| 乗車距離 | 差額 | 元を取れる乗車回数 |
|---|---|---|
| 20.0kmまで | 6万5680円 | 88回 |
| 50.0kmまで | 9万5550円 | 128回 |
| 100.0kmまで | 12万5400円 | 126回 |
「3か月で128回乗車」は64往復で、月あたり21~22往復。平日に毎日、通勤でグリーン車を往復利用するなら多少お得になるかもしれませんが、休みの状況によっては元が取れない場合もありえる、という数字です。
ただ20.0kmまでの乗車であれば、元を取れるのは44往復で、月あたり14~15往復。平日に毎日、通勤でグリーン車を往復利用するなら、お得になってきそうです。
元を取るには?(1か月用)
「1か月用」における「ふつうの通勤定期券とグリーン定期券の差額」「通常のグリーン料金を毎回払って乗るよりお得になり始める乗車回数」を表にしました。
| 乗車距離 | 差額 | 元を取れる乗車回数 |
|---|---|---|
| 20.0kmまで | 2万3050円 | 31回 |
| 50.0kmまで | 3万3520円 | 45回 |
| 100.0kmまで | 4万4000円 | 44回 |
「1か月で45回乗車」は22.5往復で、平日に毎日、通勤でグリーン車を往復利用するなら多少お得になるかもしれませんが、休みの状況によっては元が取れない場合もありえる、という数字です。
ただ20.0kmまでの乗車であれば、元を取れるのは15.5往復。平日に毎日、通勤でグリーン車を往復利用するなら、お得になってきそうです。
全体的に「1か月用」は、「3か月用」より少しお得までのハードルが上がっている具合ですね。
注意点
グリーン定期券の購入は、ふつうの定期券と同様に、モバイルSuicaなどで行えます。
6か月用のグリーン定期券は発売されていません。
学生用・通学用のグリーン定期券はありません。子供(小学生)用はあります。
よくある質問
- Qグリーン車の回数券はある?
グリーン車の回数券は、ありません。2004年(平成16年)までは発売されていましたが。
- Qグリーン車の学割はある?
グリーン車の料金に、学割は効きません。新幹線や特急のグリーン車でもそうです。
JRの切符で学割が効くのは、片道100.1km以上乗る場合の乗車券(運賃)だけになります。
- Qグリーン車に無料で乗れる場合があるって本当?
その路線へグリーン車を新たに導入する場合、その営業準備が完了するまで、無料でグリーン車に乗れる場合があります。
2025年(令和7年)3月15日(土)から営業がスタートした中央線、青梅線のグリーン車も、準備が整う3月14日(金)までは、「お試し期間」ということで無料でした。

「グリーン車」お役立ち情報
グリーン車の基本、乗り方、車内、設備、グリーン券の買い方については、次のページをご覧ください。
グリーン車の料金全般、乗り継ぎについては、次のページをご覧ください。


