LGの31.5インチ4Kモニター「32UQ850V-W」を実際に購入し、使ってみました。はたして「買ってよかった」と思えたでしょうか。鉄道ライターの恵 知仁が、感じたことを素直にレビューします。
なお価格の表記は、原則としてすべて税込みです。
スペック・購入価格
LGの31.5インチ4Kモニター「32UQ850V-W」をレビューするにあたり、商品の基本的な情報、スペックを以下にまとめます。
私の購入日は2024年12月6日、購入場所はAmazon、購入価格は6万9800円です。
商品の発売日 | 2024年3月上旬 |
価格 | オープン価格(予想実売価格9万5000円前後) |
サイズ | 31.5インチ(アスペクト比 16:9) |
液晶方式 | IPS(IPS Black) |
最大解像度 | 3840×2160 |
画素ピッチ | 0.18159×0.18159(mm) |
表示色/色域(標準値) | 約10.7億色/DCI-P3 98% |
視野角(H/V) | 178°/178°(CR≧10) |
輝度(標準値) | 400cd/m2 |
コントラスト比(標準値) | 2000:1 |
応答速度 | 5ms(GTG応答速度「Faster」設定時) |
リフレッシュレート | HDMI、DisplayPort:50~60Hz(FreeSync適用時:40~60Hz)/USB-C:50~60Hz |
入出力端子 | HDMI入力×2、DisplayPort入力、USB-C(PD 90W)、ヘッドホン出力(ステレオミニジャック)、USBアップストリーム(2.0)×1、USBダウンストリーム(3.0)×2 |
スピーカー | 5W+5W |
ピボット | 可能(右90°) |
マウント規格 | VESA100(100×100〈mm〉) |
外形寸法(スタンドあり) | 715×488~598×239(mm)、7.2kg |
現在の販売価格
LGの31.5インチ4Kモニター「32UQ850V-W」は、オープン価格です。2024年3月上旬の発売時、予想実売価格は9万5000円でした。
2025年1月3日(金)現在、LGのオンラインストアでは、10万4280円が2万9480円引きになり、7万4800円で販売されていますが、予約商品の扱いになっています(送料無料)。
2025年1月3日(金)現在、Amazonでは、過去価格8万998円が「スマイルSale」の8%引きで、7万4800円(798ポイント付与)で販売されています(送料無料)。
私はLG「32UQ850V-W」を買うにあたって、いろいろなオンラインショッピングサイトをチェックしましたが、Amazonが最安値な印象でした。ポイント還元されるほか、ポイントアップなどのキャンペーンが開催されていることもありますしね。
そのため最新の価格はまず、Amazonでチェックすることをおすすめします。私もAmazonで購入しました。
使用レビュー
買ってよかった?
LGの31.5インチ4Kモニター「32UQ850V-W」を買ってよかったかどうかについて、結論からいうと、「買ってよかった」と思っています。
なぜそう思ったか
LGの31.5インチ4Kモニター「32UQ850V-W」購入の動機は、これまでPCに接続して使っていたEIZOの24.1インチモニター「ColorEdge CX240-CNX」(最大解像度1920×1200)の代替えです。安いグレードながら画像や映像を扱うプロ、セミプロ向けのモニターで、その画質、目への優しさ、疲れなさについて、満足していました。
このEIZO「ColorEdge CX240-CNX」を10年以上も使ってしまい、特に問題はなかったものの、さすがに経年劣化が心配されたので、物欲がたまってきていたところで代替えすることにしたのです。
モニターの代替えにあたって考えた条件は、次の通りです。
- 特にプロ仕様でなくてもよい。
- 10万円以下。
- デスクトップが広い4K。
- 画像や映像の作業に向いている液晶。
- テキスト入力系の作業に向いている液晶。
- ノングレア。
- FPSのようなゲームはしない。
- 目に優しくて疲れにくいもの。
- ナチュラルな表示をしてくれるもの。
問題は、商品のカタログやスペックからは見えずらい「目に優しくて疲れにくい」という条件。はたしてLG「32UQ850V-W」は、EIZO「ColorEdge CX240-CNX」からの代替えで満足できる画質を持っているのでしょうか。LG「32UQ850V-W」の購入前、この点がいちばん不安でした。
そうした不安を抱えながらLG「32UQ850V-W」を購入したのですが、十分に見やすく、目への負担は感じず、違和感を覚えることはなかったです。輝点もありませんでした。
特に何も考えさせられること、思わされることなく、淡々と使えること。これがモニター選びでは大事だと思っているので、LG「32UQ850V-W」には満足しています。
私はPCを使い出して30年以上ですが、その経験のなかには安かったけどドットが目立つ、なんか目が疲れる、そういうのが気になって作業がはかどらない――なんてモニターもありましたからね。
満足しているところ
LGの31.5インチ4Kモニター「32UQ850V-W」については、全体的に満足しています。色の表現も視野角も、気になる点はありません。
スピーカーの音質も、こもっているとか、低音がスカスカだとかは特になく、モニター内蔵タイプとしてはバランスよくまとまっているのではないでしょうか。
あとは、EIZO「ColorEdge CX240-CNX」のように、10年ぐらい大きな問題なく使えるとよいのですが。
不満なところ
LGの31.5インチ4Kモニター「32UQ850V-W」について、不満なところを聞かれても、正直なところ、ピンときません。
あえて不満なところを挙げるとしたら、前面が黒、背面が白、というデザインでしょうか。前後とも黒がよかったです。
補足事項
LGの31.5インチ4Kモニター「32UQ850V-W」を、VESAマウント(VESA100)を使ってモニターアームに取り付けることも可能ですが、私は調整その他、特に問題がなかったため、付属のスタンドを利用しています。
また私は、新しく購入したLG「32UQ850V-W」をメインモニターにしつつ、これまで使ってきたEIZO「ColorEdge CX240-CNX」も縦にピボットし、サブモニターとして利用。アイ・オー・データの15.6インチモバイルモニター「EX-LDC161DBM」とあわせて、3840×2160、1920×1200、1920×1080のトリプルモニター環境にしています。
LG「32UQ850V-W」の上にも32インチの液晶テレビを設置していますが、PCとは接続していません。テレビ視聴、キャストでの動画視聴用です。
また、私が4Kモニターを使うのは、このLG「32UQ850V-W」が初めてでした。
解像度が3840×2160と、これまで使っていたEIZO「ColorEdge CX240-CNX」の約4倍。デスクトップも約4倍に広がるのかと思いきや、そうすると、字が小さすぎて使いづらい状態になってしまいました。
そこで、Windowsの設定「拡大/縮小」から、文字の大きさを変更。推奨は「150%」でしたが、それだと字がやや大きく感じたため、「125%」に設定しています。
この設定でも、もちろん画像や映像は関係ないので細かさ、広さを実感しますし、ウィンドウも十分に広くできるので、4Kは使いやすいですね。
もし「100%」設定で4Kの広さをフルに使いたい場合、42.5インチモニターあたりなら字が小さすぎることもなさそうですが、それだと画面が物理的にデカすぎて、逆に使いづらいかも。