JR高崎線とその駅、列車、沿線などについて、鉄道ライターの恵 知仁が個人的な経験に基づき、ご紹介します。何かのお役に立てましたら幸いです。
内容は正確を期すよう努めていますが、記憶違いが紛れているかもしれません。写真はトリミングしている場合、現在とは異なる社会的状況で撮影された場合があります。
路線の概要
- 区間・距離・鉄道会社
- 大宮~高崎、74.7km、JR東日本
- 駅
- 大宮、宮原、上尾、北上尾、桶川、北本、鴻巣、北鴻巣、吹上、行田、熊谷、籠原、深谷、岡部、本庄、神保原、新町、倉賀野、高崎
- 補足事項
- 実際は、宇都宮線の東京~大宮間とあわせて運行されており、東京~高崎間が「高崎線」と呼ばれています。東京駅経由で東海道線に直通する列車は「上野東京ライン」、新宿駅経由で東海道線に直通する列車は「湘南新宿ライン」とも呼ばれます。
列車
アメリカントレイン
JR東日本のEF60形電気機関車19号機と50系客車をアメリカナイズした「アメリカントレイン」が、1988年(昭和63年)から1989年(平成元年)にかけて、日本各地に出没。車内は「アメリカ合衆国」を知って楽しめるパビリオンになっており、人を乗せて走るのではなく、駅停車中に見学してもらう列車でした。
当時の日米通商摩擦を緩和する目的で登場しましたが、中学生だった当時、そんなことはどうでもよく、「『アメトレ』が高崎線の上尾駅で夜間滞泊しているらしい」と知り、初電に乗って朝6時台に駆けつけます。
上尾駅に着くと、「アメリカントレイン」撮影に訪れている人がちらほら。そのとき、30年以上たった現在でも記憶に残っている出来事がありました。
「一番いいレンズは何か知ってる? コンタックスだよ!」
「カメラ何使ってるの? ふーん、ペンタックスか」と中学生の私に話しかけてきて、コンタックスの良さを力説する50代ぐらいのおじさん。
しがない中学生が、高級なコンタックスなんぞ知るよしもなく、まったくピンとこないなか、力説し続けるおじさん。
いま思えば、いい社会勉強になったかもしれません。カメラやレンズの勉強ではなく。
なお「アメリカントレイン」について、私はその車内を見ていません。
……いま、写真を見ていて気づきましたが、イトーヨーカドーもアメリカンですね。