疑問質問「東海道新幹線」鉄道ライターが回答

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記事執筆者

鉄道、乗り物、旅行に関する取材、記事制作などを行っています。鉄道ライター、乗り物ライター。日本の鉄道はJR、私鉄とも完乗。子鉄の父。

東海道新幹線のN700S電車
東海道新幹線のN700S電車

駅一覧

東海道新幹線(東京~新大阪)
東海道新幹線・JR東海の路線図(JR東海ウェブサイトより引用)
東海道新幹線・JR東海の路線図(JR東海ウェブサイトより引用)

路線について

Q
「東海道新幹線」どこからどこまで?
A

東京駅(東京都千代田区)と新大阪駅(大阪市淀川区)を、名古屋駅(愛知県中村区)経由で結ぶ552.6kmが「東海道新幹線」です。

ただ距離について、「552.6km」は在来線の東海道線へあわせたもの。東海道新幹線の実際の距離は、やや短い515.4kmになります。

Q
「東海道新幹線」と「山陽新幹線」の違い・関係は?
A

「東海道新幹線」は、東京駅と新大阪駅のあいだ552.6kmを、静岡、名古屋、京都駅経由で結ぶ路線。運行はJR東海です。

「山陽新幹線」は、新大阪駅と博多駅のあいだ622.3kmを、岡山、広島、小倉駅経由で結ぶ路線。運行はJR西日本です。

東海道新幹線と山陽新幹線は、新大阪駅を越えて直通運転を行っており、東京~博多間1174.9kmを走る「のぞみ」も多数、運転されています。

Q
東海道新幹線「上り」「下り」どっちがどっち?
A

原則として、日本の鉄道は東京駅方面に向かう列車が「上り」、逆が「下り」です。

そのため東海道新幹線は、東京駅方面に向かう列車が「上り」、新大阪駅方面に向かう列車が「下り」になります。

Q
「富士山」がよく見える席・区間は?
A

東海道新幹線で富士山がよく見える席は、普通車の指定席であれば、2人掛け席窓側の「E席」。グリーン車であれば「D席」です。

いずれも、新大阪駅に向かって右側、窓側の席になります。

車窓から富士山がよく見える区間は、三島駅付近と新富士駅付近のあいだです。

東京駅側から下り列車に乗った場合、熱海駅を過ぎ長いトンネルを出てしばらくすると、進行方向右側へ富士山がドーンと現れます。

その後、愛鷹山に隠れて見えづらくなりますが、新富士駅が近づくと、三島駅付近よりスッキリと、右側へ富士山が見えてくることでしょう。

新富士駅を過ぎてすぐの鉄橋では、富士山と富士川の共演も楽しめます。

上り列車に乗った場合は、この逆ですね。静岡駅を過ぎてトンネルをいくつか出ると富士川の鉄橋を渡り、左側には富士山がそびえています。

もちろん天気によっては、富士山がまったく見えないことも珍しくありません。空気が澄んでいる冬場のほうが、見える確率が高く、また、よりきれいに富士山が見えると思います。

Q
東海道新幹線の「左富士」って何?
A

おおざっぱにいうと、静岡県内において東海道新幹線は、北にある山と、南にある海のあいだを、東西方向へ走ります。

そのため、東海道新幹線の車窓から富士山が見えるのは、新大阪駅(西)に向かって右側です。

が、ほんのわずかな区間だけ、左側(A席側)でも富士山が見える場所があります。

東海道新幹線は、静岡駅から少し掛川駅寄りの場所で南北方向に走行。そこでは新大阪駅に向かって左側に、富士山が現れるのです(在来線の安倍川駅付近)。

富士山まで距離があるため、気象条件がよい冬以外は見えにくいかもしれませんが、気づけたらちょっと幸せな気分になれる、かもしれません。

三島~新富士間を走る東海道新幹線
三島~新富士間を走る東海道新幹線

駅について

Q
ホームドアの設置予定は?
A

東海道新幹線の「のぞみ」停車駅(東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪)では、全駅でホームドアが整備されています。

ちなみに、東海道新幹線の熱海駅は通過用の線路がなく、ホームの目の前を新幹線が通過するため、1974年(昭和49年)という古い時代からホームドアが設置されています(日本初)。

Q
東海道新幹線で「みどりの窓口」がある駅は?
A

東海道新幹線を運行するJR東海は、指定席券を販売する窓口を「JR全線きっぷうりば」としています。

東海道新幹線は、すべての駅にこの「JR全線きっぷうりば」を用意。

営業時間は駅ごとに異なり、JR東海のホームページで調べることができます。

JR東海の「JR全線きっぷうりば」とあわせて、東京、品川、小田原、熱海駅にはJR東日本の「みどりの窓口」があり、こちらできっぷを買うことも可能。営業時間は、JR東日本のホームページで調べることができます。

また「みどりの窓口」は、米原、京都、新大阪駅にJR西日本運営のものもあり、営業時間はJR西日本のホームページで調べることができます。

Q
東海道新幹線で乗降客数が多い駅は?
A

東海道新幹線各駅の、2023年度における1日平均の利用者数は次の通り。新幹線利用者のみの数字です(JR東海「移動等円滑化取組計画書・報告書」より引用)。

  1. 東京(18万2987人)
  2. 新大阪(15万8539人)
  3. 名古屋(13万2912人)
  4. 京都(7万5976人)
  5. 品川(7万1078人)
  6. 新横浜(6万8047人)
  7. 静岡(3万8989人)
  8. 三島(2万7001人)
  9. 浜松(2万4925人)
  10. 小田原(2万930人)
  11. 豊橋(1万4132人)
  12. 米原(1万2080人)
  13. 熱海(9726人)
  14. 新富士(8292人)
  15. 掛川(7926人)
  16. 岐阜羽島(5641人)
  17. 三河安城(3432人)