
- 湘南新宿ライン
- 上野東京ライン
- 東海道線(伊東線)
- 横須賀線
- 総武線快速(成田線・外房線・内房線)
- 宇都宮線
- 高崎線(上越線・両毛線)
- 常磐線
- 中央線(青梅線)
これらJR東日本の首都圏各路線で走っているグリーン車の乗り方、車内、設備、よくある疑問・質問について、鉄道ライターがその経験などを元にお答えします。
グリーン車の料金については、次のページをご覧ください。
グリーン車の基本
- そもそも「グリーン車」とは?「普通車」との違いは?
JRのグリーン車は「特別車両」のこと。
通常の車両(普通車)とくらべて「1人あたりの区画が広い」「座席などの設備がよい」「揺れが少なく静かで快適性が高い」といった特徴があります。
ただそのぶん、グリーン料金も支払う必要があります。
首都圏を走っている2階建てグリーン車は、JR特急の普通車に近い設備、快適性と考えてよいでしょう。
JR特急や新幹線のグリーン車は、もっとレベルが高いです。フットレストがあったり、より深くリクライニングしたり……。
- グリーン車のメリットは? どんな設備?
グリーン車の特徴として、おもに次の点が挙げられます。
- 座席がリクライニングシート
- 1人あたりの区画が広い
- 静か
- 乗り心地がいい
- テーブルがある
- 車内販売がある
- トイレがある
なのでグリーン車のメリットは、おもに次の点になるでしょうか。
- 快適に過ごせる
- 寝やすい
- パソコンなどを使った作業をしやすい
- 飲食しやすい
- トイレに行きやすい
- 旅行気分がもりあがる
横須賀線、総武線快速、中央線のグリーン車であれば、「コンセントが各席にある」「フリーWi-Fiがある」のもメリットです。
グリーン車の客室内に立って乗る人も通常はおらず、落ち着けるのもポイントでしょう。
座れないのを承知で、グリーン車のデッキ(乗降口付近)にグリーン料金を支払って乗る人も、ラッシュ時は日常の光景です。グリーン料金を追加で払っても、激混みの通常車両に乗るよりマシ、と。
ただ、旅行やお出かけで利用する人が多い土休日、特に午後以降は、座席を向かい合わせにした賑やかなグループが車内にいることも、グリーン車あるあるです。
座席を向かい合わせにすること自体は問題ないですが、盛り上がってきたときこそ、マナーに気をつけたいですね。
- グリーン車は快適? どんなとき乗る?
多くの人が「快適」だと思うでしょう。
ただそれが、「750円から1550円という追加料金」に見合うかどうかは、それぞれの人、状況による、といったところでしょうか。
通常の車両がガラガラでも、追加で料金を払ってグリーン車へ乗る人もいますしね。
私だったら、次の場合などにグリーン車を利用します。
- 長く乗るとき(60分以上)
- 疲れているとき
- 旅行のとき
- 車内で飲食をしたいとき
- 車内でパソコンを使いたいとき
グリーン車に乗るのが普通になってしまうと懐事情的に厳しいので、空いているときは通常車両を使おう、我慢できるときは我慢しようと気をつけながら……。
- グリーン車通勤ってどう?
グリーン車がいちばん混雑しているのは、朝と夜の通勤通学時間帯です(休日はまた変わりますが)。
確かに朝晩、グリーン車に座って通勤できるのであれば、その苦しみは結構減ると思います。
通勤でグリーン車を利用する人は、多いです。
満席で座れないとしても、料金を払ってデッキに立ち乗りする人、まったく珍しくありません。激混みの通常車両に乗るよりは、と。
1乗車750円、月に20日、往復でグリーン車を利用するとしたら、その料金は合計3万円。「快適に通勤できるのであれば許容範囲」と考える人が、それなりにいそうな金額かもしれません。
JRE POINTのステージによっては、移動距離にかかわらず1乗車400円相当、月に1万6000円相当にすることもできるので、ハードルが半分近くも下がりますしね。
- なぜ「グリーン」? マークは何?
かつて車両のグレードは、「一等車」と「二等車」に分けられていました。
それが1969年(昭和44年)、「グリーン車」と「普通車」に変更されます。
「グリーン」の由来は、「一等車の車両側面に描かれていた線が黄緑色だったこと」「一等車の切符の色が黄緑色だったこと」が定説でしょうか。
またこのとき、「グリーン車のマーク」として「四つ葉のクローバー」を模したものが誕生。そのロゴマークが、現在まで使われています。
- グリーン車はどこに連結? 何号車?
路線にかかわらず、グリーン車は「4号車」と「5号車」です。
列車が15両編成の場合、東海道線、宇都宮線、高崎線、常磐線、湘南新宿ライン、上野東京ラインでは、号車の並びが次の形になります(「G」付きがグリーン車、15号車が大宮駅側、1号車が横浜駅側)。
15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5G 4G 3 2 1 ただ、横須賀線、総武線快速は15両編成の場合、1号車の隣に「増4号車・増3号車・増2号車・増1号車」を連結。号車の並びが次の形――編成の中央付近にグリーン車が来るため、注意が必要です(11号車が千葉駅側、増1号車が逗子駅側)。
11 10 9 8 7 6 5G 4G 3 2 1 増4 増3 増2 増1 湘南新宿ラインと横須賀線の列車は、同じホームに来ることがあります。
しかし、こうした号車の並びの違いから、グリーン車の位置がずれることがあるため、ホームの乗車位置案内にお気をつけください。
- グリーン車が走っている路線・区間はどこ?
- 運行区間はこれからも広がる?
グリーン車の運行区間について、拡大も縮小も、JR東日本から特に計画は発表されていません。
私個人の予想としては、これ以上、運行区間が広がることはないのでは……と思います。縮小されることあっても。

乗り方(乗る前)
- グリーン車の乗り方・買い方は?
通常車両を利用するなら、自動改札機にスマートフォン、SuicaやPASMOといった交通系ICカードをタッチして乗り、降りるのが一般的ですが、グリーン車を利用したい場合、くわえて「グリーン券」を購入する必要があります。
オススメの購入方法は「モバイルSuica」「Apple PayのSuica」。グリーン券の料金が安くなるうえ、スマートフォンでかんたんに購入でき、JRE POINTでお得にも乗れるからです。
この方法でまず、グリーン車へ乗る前にグリーン券を購入。そしてグリーン車に乗ったら、座席上のランプが「赤(空席)」の場所を探します。
そして、そのランプ部分へ、グリーン券を購入したスマートフォンをタッチ。ランプが「赤」から「緑(利用中)」に変わればOKです。
グリーン券は、カードタイプのSuicaに駅の券売機でグリーン券情報を記録する形でも購入できます。料金は、モバイルSuica、Apple PayのSuicaの場合と同じです。
JR東日本の交通系ICカード(Suica)でなくとも、PASMO、Kitaka、TOICAなら、Suicaと同様に利用できます。ICOCA、SUGOCAなどは使えません。
グリーン車へは、駅の券売機や窓口で紙のグリーン券を購入する形でも乗車できますが、料金が260円、高くなります。
紙のグリーン券で乗車したら、空席に座りましょう。アテンダントが切符のチェックに回ってきて、対応してくれます。
グリーン券を買わずに乗車した場合も、アテンダントが来たときに、紙のグリーン券を購入できます。やはり料金が260円、高くなりますが。
- 子供と乗っても大丈夫?
グリーン車に子連れで乗っても、まったく問題ありません。
ただ「落ち着いたところでゆっくりしたいからグリーン車に乗っている」という人もおり、それがグリーン車の魅力のひとつでもあります。
お互いが気持ちよく利用するため、お互いが気遣いをできるとスマートですね。
酒盛りしている大人の集団がいたりもしますが……。
- 子供・幼児のグリーン車の乗り方は?
小学生以下はモバイルSuica、Apple PayのSuicaを使えないので、カードタイプの交通系ICカード利用がオススメです。
乗り方、グリーン料金とも、大人と同じ。使える交通系ICカードはSuica、PASMO、Kitaka、TOICAです。
使用する交通系ICカードが子供名義である必要はないです。親はモバイルSuicaでグリーン券を購入して乗り、子供は親が持っているカードタイプのSuica(クレジットカードのSuicaでもOK)にグリーン券情報を記録して乗車することもできます。
未就学児は、引率者(大人、小学生)1人あたり2人まで、グリーン券なしで乗車可能です。アテンダントが車内巡回後に、座席上のランプを「緑(利用中)」へ変えてくれます。
ただ混雑時は可能なら、未就学児は膝の上に座らせたほうがスマートですね。
- PASMOでグリーン車に乗れる? 買い方は?
カードタイプのPASMOであれば、可能です。
駅の券売機で料金を支払い、カードタイプのPASMOにグリーン券情報を記録してから乗車します。
車内に入ったら、席の上のランプが「赤(空席)」の場所を探して、そこへ座ったのち、ランプ部分へPASMOをタッチ。ランプが「緑(使用中)」に変わればOKです。
- モバイルPASMOでグリーン車に乗れる? 買い方は?
モバイルPASMOでのグリーン券購入は、アプリ、券売機ともできないようです。
モバイルSuica、Apple PayのSuica、カードタイプのPASMOなど交通系ICカードを使うか、割高な紙の切符を購入する必要があります。
- 現金でグリーン車に乗れる?
可能です。しかし、紙のグリーン券を駅の券売機、車内でアテンダントから購入する形になるため、260円、グリーン料金が高くなります。
- グリーン券は乗ってから車内で買える?
可能です。座席の上のランプが「赤」の席が空いているので、そこへ座りましょう。
しばらくするとアテンダントがやってきて、そこでグリーン券を購入可能。その後、席の上のランプを「緑(使用中)」に変えてくれます。
ただ、乗車前にモバイルSuica、Apple PayのSuica、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを使ってグリーン券を購入した場合と比べて、料金が260円高くなります。
- グリーン券は「えきねっと」で買える?
買えないようです。特急や新幹線のグリーン券であれば、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」で購入できます。
- グリーン車は予約できる? 指定席は?
グリーン車はすべて自由席です。予約はできません。
確実に座りたい場合、「踊り子」「湘南」「あずさ」「かいじ」「あかぎ」「草津・四万」「ひたち」「ときわ」「しおさい」「成田エクスプレス」といった特急の指定席を予約する必要があります。
- グリーン車の空き状況は?
「JR東日本アプリ」の「運行状況」から、空席状況を知りたい路線の「列車走行位置」を選び、各列車をタップすると、おおよそリアルタイムの混雑状況を確認することができます。

乗り方(乗ってから)
- グリーン車のランプの意味は?
ランプの色が「緑」だと、「そのランプの下の席は使用中」という意味です。
ランプの色が「赤」だと、「そのランプの下の席は利用者がいない(空席)」という意味です。
「赤」の席に座っていると、アテンダントにグリーン券の提示を求められます。
そのときに有効なグリーン券を持っていれば、もしくは、そこでグリーン券を購入すれば、アテンダントがランプを「緑」に変えてくれます。
- ランプが緑にならない! どうしたらいい?
問題がなければ緑になるので、つまり、何らかの問題が発生している可能性があるのでしょう。
アテンダントに相談することをオススメします。
私の経験上では、ランプが緑にならなかったことはありません。
- ランプが赤の人は不正乗車? ズル?
ランプの色が「赤」でも、不正乗車とは限りません。
紙のグリーン券を買ってから乗ったものの、車内でまだアテンダントがその人の対応をしていない場合、ランプは「赤」ですが、1ミリも不正乗車にはあたりません。
アテンダントが来たらグリーン券を購入しようと考えている場合、これも不正乗車とはいえません。「アテンダントが来なかったから仕方がない」と、料金を払わずに降りたら、不正乗車ですが。
「タッチしたけど『緑』にならない!」というトラブルの可能性も、ありえなくはないでしょう。
とはいえ実際、不正乗車している人はいますよね……。
- グリーン車から降りるとき、どうすればいい?
グリーン車から降りるとき、することは特にありません。リクライニングを元に戻し、ゴミをデッキのゴミ箱に捨て、降りましょう。
ただ、別の列車のグリーン車へ乗り換える場合は、「グリーン車から降りるとき」「次の列車のグリーン車へ乗ったとき」それぞれのタイミングで、座席上のランプ部分へ、グリーン券を購入したスマートフォン、Suicaなどの交通系ICカードをタッチする必要があります。
- グリーン車に立ち乗りできる?
可能ですが、座った場合と同じ料金が必要です。
立って乗るとしたら、デッキ(乗降口)付近へ乗る形ですかね。客室内に立っている人を見たことは、個人的にはありません。
- 優先席はある? 譲る必要は?
グリーン車に、優先席はありません。譲る必要も、基本的にないと思います。
- グリーン車の通り抜けはできる?
混雑時間帯は、グリーン車と普通車を仕切るドアが施錠され、通り抜けできないことがあります。
施錠されていなくても、むやみに通り抜けしないのがマナーでしょう。
- グリーン車に間違えて乗った場合は?
すみやかに普通車へ移動しましょう。そうすれば、グリーン料金を請求されることもないと思います。
- グリーン車で電話してもいい?
デッキに出るのがマナーだと思います。
ただ、2階建て部分の席とデッキのあいだには扉がないため、話し声には要注意です。客室内に聞こえてくることも、ちょくちょくあります。
- グリーン車で飲食しても大丈夫?
グリーン車で駅弁(弁当)、おにぎり、サンドイッチなどを食べることは、特に問題ないでしょう。もちろん、飲み物もOKです。
ただ、匂いが強いものは要注意です。
たとえば、マクドナルドのものは車内で食べることはもちろん、車内へ持ち込むこと自体が罪(ギルティ)、的な見方が昔から、鉄道ファンのあいだで存在します。
- 2階建てのグリーン車、1階と2階のどっちがオススメ?
2階席は「見晴らしがいい」というメリットがありますが、「やや揺れやすい」というデメリットがあります。
1階席は「揺れにくい」というメリットがありますが、「見晴らしがあまりよくない」というデメリットがあります。
また、2階建てグリーン車は車両の両端が平屋構造になっており、この平屋部分にある席は「荷棚がある」というメリットがありますが、「揺れやすい」というデメリットがあります。
車窓や旅行気分を楽しみたいなら2階席、ゆっくりしたいなら1階席、荷物が多いなら平屋部分の席がオススメでしょうか。
いちばん空いているのは1階席の印象があります。
- 途中で席を移動できる?
グリーン車に乗っていて、途中で席を移動したい場合、同じ列車内での座席移動なら、移動先の座席上にスマートフォン、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードをタッチし直せば大丈夫です。
- グリーン車の乗り換えはできる?
グリーン車から別の列車のグリーン車へ乗り換えることは可能ですが、「乗り換え時に改札口を出ない」「同一方向の乗り換え」という条件があります。
「乗り換え時に改札口を出ない」は、文字通りです。乗り換えついでに改札口を出て買い物を……といったことは、できません。この場合、その先のグリーン券を改めて購入する必要があります。
「同一方向の乗り換え」は、わかりにくいうえ特例もあり、少々難しいです。
東京駅から高尾駅行き中央特快のグリーン車で立川駅へ行き、高尾駅行き快速のグリーン車に乗り換えて日野駅で降りる場合、グリーン券は「東京~日野」の1枚でOKです。
新宿駅から湘南新宿ラインのグリーン車で横浜駅へ行き、東海道線普通のグリーン車に乗り換えて熱海駅で降りる場合、グリーン券は「新宿~熱海」の1枚でOKです。
新宿駅から湘南新宿ラインのグリーン車で横浜駅へ行き、東海道線普通のグリーン車に乗り換えて川崎駅で降りる場合、グリーン券は「新宿~横浜」「横浜~川崎」の2枚が必要になります。
新宿駅から中央特快で東京駅、折り返しの中央特快で三鷹駅へ、といった乗車区間が重複する形もNGです。
また、別の列車のグリーン車へ乗り換える場合は、「グリーン車から降りるとき」「次の列車のグリーン車へ乗ったとき」それぞれのタイミングで、座席上のランプ部分へ、グリーン券を購入したスマートフォン、交通系ICカードをタッチする必要があります。
どの場合なら1枚のグリーン券で乗り換えできるのか、詳しくは次の各路線のページをご覧ください。
- 途中下車できる?
1枚のグリーン券で、途中下車(改札口を出ること)はできません。
改札口を出ずに、別の列車のグリーン車へ乗り換えるのなら、条件を満たせば可能です。
赤羽駅から上野東京ラインの小田原駅行きに乗って、横浜駅でいったん降り、改札内にある売店でシウマイを買ったのち、熱海駅行き東海道線のグリーン車へ、「赤羽→熱海」のグリーン券1枚で乗り継ぐ、といったことができます。

車内・設備について
- グリーン車にコンセントはある? どこ? 充電は?
- グリーン車にWi-Fiはある?
- グリーン車にトイレはある?
- グリーン車にゴミ箱はある?
デッキ(乗降口)にあります。
ただゴミ箱はあまり大きくなく、あふれそうになっていることも珍しくないので、ご注意ください。
- グリーン車に荷物置き場はある?
グリーン車の弱点は、荷物を置ける場所が少ないことです。2階建て構造のため、席の上に荷棚がありません。特に荷物スペースもありません。
ただ、車両の両端にある平屋(1階建て)部分は、座席の上に荷棚を用意。荷物が多い人は、この席の利用をオススメします。
なお、席を荷物置き場として占有するのはNG。その席分のグリーン券を買っていたとしても、JRのルール的にダメです。
- スーツケース・キャリーケースは置ける?
椅子に座って、足もとにスーツケース、キャリーケースを置くことは不可能ではありませんが、新幹線ほど座席間隔に余裕がないので、体格、荷物のサイズによっては厳しいです。
通路側に座って、通路に置くことは可能ですが、通行の妨げになること、安全面からオススメできません。
そうしたなか、オススメできる方法はふたつあります。
ひとつめは、「グリーン車の両端にある平屋(1階建て)部分に乗る」です。
この平屋部分は席の上に荷棚があり、大きなものでなければ、スーツケース、キャリーケースを置くこともできます。
ふたつめは、「いちばん後ろの席の裏側に置く」です。
平屋部分、2階建て部分とも、いちばん後ろの席の裏側に多少のスペースがあるため、そこにスーツケース、キャリーケースなどを置くことが可能。荷棚に載らないサイズのものも入ります。ただ、トラブルになる可能性もあるので、自分がその席を使っていない場合は、座っている人にひと声かけるとよいですね。
- ベビーカーで乗れる? 置ける?
デッキ(乗降口)部分であれば、ベビーカーによってはそのまま乗せられますが、中央線以外はデッキが狭いため、オススメできません。
通路側に座って、折りたたんだベビーカーを通路に置くことは可能ですが、通行の妨げになること、安全面からオススメできません。
そうしたなか、オススメできる方法はふたつあります。
ひとつめは、「グリーン車の両端にある平屋(1階建て)部分に乗る」です。
この平屋部分は席の上に荷棚があり、ベビーカーのサイズによっては、折りたたんでそこへ置くことができます。
ふたつめは、「いちばん後ろの席の裏側に置く」です。
平屋部分、2階建て部分とも、いちばん後ろの席の裏側に多少のスペースがあるため、そこに折りたたんだベビーカーを置くことが可能。荷棚に載らないサイズのものも入ります。ただ、トラブルになる可能性もあるので、自分がその席を使っていない場合は、座っている人にひと声かけるとよいですね。
- どんな座席? リクライニングできる?
グリーン車の座席は、リクライニング可能です。
ただ、新幹線や特急のグリーン車ほどは、リクライニングできません。
個人的には、深くリクライニングするより、軽くリクライニングしてお尻がいい感じにはまるようにするほうが楽なので、背もたれが大きく倒れる必要は(夜行列車などでなければ)ないと思います。
そうしたすわり方では、普通列車などにあるグリーン車の座席は、必要十分です。
リクライニングは降りるとき、元に戻しておきましょう。
また座席の背面には、テーブル、ドリンクホルダー、フック、網のポケットが用意されています。席を向かい合わせにした場合、これらは使えません。
- 座席は回転できる?
グリーン車の座席は、回転させて4人向かい合わせで使うこともできます。
各座席の通路側足もとにあるペダルを踏みながら座席を回せば、向きを変えることが可能です。
ただ、座席をリクライニングさせた状態だと、うまく回転できません(倒れた背もたれがあたる)。
- グリーン車に車内販売はある? 来ないときは?
グリーン車では車内販売を行っており、ソフトドリンク、お菓子、アルコール、おつまみなどを買うことができます。
車内販売商品について詳しくは、JR東日本サービスクリエーションのホームページで確認可能です。
支払いは現金のほか、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードも使えます。
車内販売は、アテンダントが商品の入ったカゴを持ち、車内を定期的に回る形での実施です。アテンダントがいる4号車の乗務員室に行って、買うこともできます。
- アテンダントはどこにいる?
グリーン車には、グリーン券の確認、車内販売などを行うアテンダントが乗務しています。
アテンダントの乗務員室があるのは4号車。何か買いたい場合、そこへ出向いて購入することも可能です。
- ブランケットは借りられる?
特急や新幹線のグリーン車とは異なり、ブランケットの用意はないようです。

料金について
グリーン車の料金については、次のページをご覧ください。