
グリーン車の基本
- Q「グリーン車」とは?「普通車」との違いは?
JRの「グリーン車」は「特別車両」のこと。通常の車両(普通車)とくらべて「1人あたりの区画が広い」「座席などの設備がよい」「揺れが少なく静かで快適性が高い」といった特徴があります。
ただその分、グリーン料金も支払う必要があります。
首都圏を走っている2階建てグリーン車は、特急の普通車に近い設備、快適性と考えてよいでしょう。特急や新幹線のグリーン車は、もっとレベルが高いです。
- Qグリーン車のメリットは? どんな設備?
グリーン車の特徴として、「座席がリクライニングシート」「1人あたりの区画が広い」「静か」「乗り心地がいい」「テーブルがある」「車内販売がある」「トイレがある」などが挙げられます。
なのでグリーン車のメリットは、「快適に過ごせる」「寝やすい」「パソコンなどを使った作業がしやすい」「飲食しやすい」「トイレに行きやすい」「旅行気分がもりあがる」といったところでしょうか。
横須賀線、総武線快速、中央線のグリーン車であれば、「コンセントが各席にある」「フリーWi-Fiがある」のもメリットです。
グリーン車の客室内に立って乗る人も通常はおらず、落ち着けるのもポイントでしょうか。
座れないのを承知で、グリーン車のデッキ(乗降口付近)にグリーン料金を払って乗る人も、ラッシュ時は日常の光景ですね。激混みの通常車両に乗るぐらいなら、お金払ってもそのほうがマシ、と。
ただ旅行で利用する人が多い土休日、特に午後以降は、気分が盛り上がりすぎたのか、座席を向かい合わせにした賑やかなグループが車内にいることも、グリーン車あるあるです。マナーを守って利用したいですね。
- Qグリーン車は快適?
多くの人が「快適」だと思うでしょう。それが、750円から1550円という料金に見合うかどうかは、それぞれの人、状況による、と思います。
- Qグリーン車通勤ってどう?
グリーン車がいちばん混雑しているのは、朝と夜の通勤通学時間帯です(休日はまた変わりますが)。
確かに朝晩、グリーン車に座って通勤できるのであれば、その苦しみは結構減ると思います。
通勤でグリーン車を利用する人は多く、満席でも料金を払ってデッキに立ち乗りする人も普通です。激混みの普通車に乗るよりは、と。
- Qなぜ「グリーン」? マークは何?
「一等車」と「二等車」に分けられていた車両のグレードが、1969年(昭和44年)、「グリーン車」と「普通車」に変更されました。
「グリーン」は、「一等車に描かれていた黄緑色の線」「黄緑色だった一等車のきっぷの色」が由来といわれています。
またこのとき、「グリーン車のマーク」として「四つ葉のクローバー」を模したものが誕生。そのロゴマークが現在まで使われています。
- Qグリーン車はどこに連結? 何号車?
路線にかかわらず、グリーン車は4号車と5号車です。
- Qグリーン車が走っている路線・区間はどこ?

乗り方について
- Qグリーン車の乗り方・買い方は?
通常車両を利用するなら、自動改札機にスマートフォン、SuicaやPASMOといった交通系ICカードをタッチして乗り、降りるのが一般的ですが、グリーン車を利用したい場合、くわえて「グリーン券」を購入する必要があります。
オススメの購入方法は「モバイルSuica」「Apple PayのSuica」。グリーン券の料金が安くなるうえ、スマートフォンでかんたんに購入でき、JRE POINTでお得にも乗れるからです。
その方法でまず、グリーン車へ乗る前にグリーン券を購入。そしてグリーン車に乗ったら、座席上のランプが「赤(空席)」の場所を探します。
そして、そのランプ部分へ、グリーン券を購入したスマートフォンをタッチ。ランプが「赤」から「緑(利用中)」に変わればOKです。
グリーン券は、カードタイプのSuicaに駅の券売機でグリーン券情報を記録する形でも購入できます。料金は、モバイルSuica、Apple PayのSuicaの場合と同じです。
JR東日本の交通系ICカード(Suica)でなくとも、PASMO、Kitaka、TOICAなら、Suicaと同様に利用できます。ICOCA、SUGOCAなどは使えません。
グリーン車へは、駅の券売機や窓口で紙のグリーン券を購入する形でも乗車できますが、料金が260円、高くなります。
紙のグリーン券で乗車したら、空席に座りましょう。アテンダントがきっぷのチェックに回ってきて、対応してくれます。
グリーン券を買わずに乗車した場合も、アテンダントが来たときに、紙のグリーン券を購入できます。やはり料金が260円、高くなりますが。
- Qグリーン車から降りるとき、どうすればいい?
グリーン車から降りるとき、することは特にありません。リクライニングを元に戻し、ゴミをデッキのゴミ箱に捨て、降りましょう。
ただ、別の列車のグリーン車へ乗り換える場合は、「グリーン車から降りるとき」「次の列車のグリーン車へ乗ったとき」それぞれのタイミングで、座席上のランプ部分へ、グリーン券を購入したスマートフォン、Suicaなどの交通系ICカードをタッチする必要があります。
- Q子供と乗っても大丈夫?
グリーン車に子連れで乗っても、まったく問題ありません。
ただ「落ち着いたところでゆっくりしたいからグリーン車に乗っている」という人もおり、それがグリーン車の魅力のひとつでもあります。
お互いが気持ちよく利用するため、お互いが気遣いをできるとスマートですね。
酒盛りしている大人の集団がいたりもしますが……。
- Q子供・幼児のグリーン車の乗り方は?
小学生以下はモバイルSuica、Apple PayのSuicaを使えないので、カードタイプの交通系ICカード利用がオススメです。
乗り方、グリーン料金とも、大人と同じ。使える交通系ICカードはSuica、PASMO、Kitaka、TOICAです。
使用する交通系ICカードが子供名義である必要はないです。親はモバイルSuicaでグリーン券を購入して乗り、子供は親が持っているカードタイプのSuica(クレジットカードのSuicaでもOK)にグリーン券情報を記録して乗車することもできます。
未就学児は、引率者(大人、小学生)1人あたり2人まで、グリーン券なしで乗車可能です。アテンダントが車内巡回後に、座席上のランプを「緑(利用中)」へ変えてくれます。
ただ混雑時は可能なら、未就学児は膝の上に座らせたほうがスマートですね。
- QPASMOでグリーン車に乗れる? 買い方は?
カードタイプのPASMOであれば、可能です。
駅の券売機で料金を支払い、カードタイプのPASMOにグリーン券情報を記録してから乗車します。
車内に入ったら、席の上のランプが「赤(空席)」の場所を探して、そこへ座ったのち、ランプ部分へPASMOをタッチ。ランプが「緑(使用中)」に変わればOKです。
- QモバイルPASMOでグリーン車に乗れる? 買い方は?
モバイルPASMOでのグリーン券購入は、アプリ、券売機ともできないようです。
モバイルSuica、Apple PayのSuica、カードタイプのPASMOなど交通系ICカードを使うか、割高な紙のきっぷを購入する必要があります。
- Q現金でグリーン車に乗れる?
可能です。しかし、紙のグリーン券を駅の券売機、車内でアテンダントから購入する形になるため、260円、グリーン料金が高くなります。
- Q乗ってからグリーン車のきっぷを車内で買える?
可能です。座席の上のランプが「赤」の席が空いているので、そこへ座りましょう。
しばらくするとアテンダントがやってきて、そこでグリーン券を購入可能。その後、席の上のランプを「緑(使用中)」に変えてくれます。
ただ、乗車前にモバイルSuica、Apple PayのSuica、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを使ってグリーン券を購入した場合と比べて、料金が260円高くなります。
- Q「えきねっと」でグリーン券は買える?
買えないようです。JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」では、特急や新幹線のグリーン券を購入することはできます。
- Qグリーン車は予約できる? 指定席は?
グリーン車はすべて自由席です。予約はできません。
確実に座りたい場合、「踊り子」「湘南」「あずさ」「かいじ」「あかぎ」「草津・四万」「ひたち」「ときわ」「しおさい」「成田エクスプレス」といった特急の指定席を予約する必要があります。
- Qグリーン車は何両目? 何号車?
各路線とも、グリーン車は4号車と5号車です。
- Qグリーン車のランプの意味は?
ランプの色が「緑」だと、「そのランプの下の席は使用中」という意味です。
ランプの色が「赤」だと、「そのランプの下の席は利用者がいない(空席)」という意味です。
「赤」の席に座っていると、アテンダントにグリーン券の提示を求められます。
そのとき有効なグリーン券を持っていれば、もしくは、そこでグリーン券を購入すれば、アテンダントがランプを「緑」に変えてくれます。
- Qランプが緑にならない! どうしたらいい?
何らかの問題が発生している可能性があるため、アテンダントに相談することをオススメします。
- Qグリーン車に立ち乗りできる?
可能ですが、座った場合と同じ料金が必要です。
- Q優先席はある? 譲る必要は?
グリーン車に、優先席はありません。個人的には、譲る必要も基本的にないと思います。
- Qグリーン車の通り抜けはできる?
混雑時間帯は、グリーン車と普通車を仕切るドアが施錠され、通り抜けできないことがあります。
施錠されていなくても、むやみに通り抜けしないのがマナーだと思います。
- Qグリーン車に間違えて乗った場合は?
すみやかに普通車へ移動しましょう。
- Qグリーン車で電話してもいい?
デッキに出るのがマナーだと思います。ただ、2階建て部分の席とデッキのあいだには扉がないため、話し声には要注意です。
- Qグリーン車の空き状況は?
「JR東日本アプリ」の「運行状況」から、空席状況を知りたい路線の「列車走行位置」を選び、各列車をタップすると、おおよそリアルタイムの混雑状況を確認することができます。
- Q途中で席を移動できる?
グリーン車に乗っていて、途中で席を移動したい場合、同じ列車内での座席移動なら、移動先の座席上にスマートフォン、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードをタッチし直せば大丈夫です。
- Qグリーン車の乗り換えはできる?
グリーン車から別の列車のグリーン車へ乗り換えることは可能ですが、「乗り換え時に改札口を出ない」「同一方向の乗り換え」という条件があります。
「乗り換え時に改札口を出ない」は、文字通りです。乗り換えついでに改札口を出て買い物を……といったことは、できません。この場合、その先のグリーン券を改めて購入する必要があります。
「同一方向の乗り換え」は、わかりにくいうえ特例もあり、少々難しいです。
東京駅から高尾駅行き中央特快のグリーン車で立川駅へ行き、高尾駅行き快速のグリーン車に乗り換えて日野駅で降りる場合、グリーン券は「東京~日野」の1枚でOKです。
新宿駅から湘南新宿ラインのグリーン車で横浜駅へ行き、東海道線普通のグリーン車に乗り換えて熱海駅で降りる場合、グリーン券は「新宿~熱海」の1枚でOKです。
新宿駅から湘南新宿ラインのグリーン車で横浜駅へ行き、東海道線普通のグリーン車に乗り換えて川崎駅で降りる場合、グリーン券は「新宿~横浜」「横浜~川崎」の2枚が必要になります。
新宿駅から中央特快で東京駅、折り返しの中央特快で三鷹駅へ、といった乗車区間が重複する形もNGです。
また、別の列車のグリーン車へ乗り換える場合は、「グリーン車から降りるとき」「次の列車のグリーン車へ乗ったとき」それぞれのタイミングで、座席上のランプ部分へ、グリーン券を購入したスマートフォン、交通系ICカードをタッチする必要があります。
どの場合なら1枚のグリーン券で乗り換えできるのか、詳しくは次の各路線のページをご覧ください。
- Q途中下車できる?
1枚のグリーン券で、途中下車(改札口を出ること)はできません。
改札口を出ずに、別の列車のグリーン車へ乗り換えるのなら、条件を満たせば可能です。
赤羽駅から上野東京ラインの小田原駅行きに乗って、横浜駅でいったん降り、改札内にある売店でシウマイを買ったのち、熱海駅行き東海道線のグリーン車へ、「赤羽→熱海」のグリーン券1枚で乗り継ぐ、といったことができます。

車内について
- Qグリーン車にコンセントはある? どこ? 充電は?
- Qグリーン車にWi-Fiはある?
- Qグリーン車にトイレはある?
- Qグリーン車にゴミ箱はある?
デッキ(乗降口)にあります。
ただゴミ箱はあまり大きくなく、あふれそうになっていることも珍しくないので、ご注意ください。
- Qグリーン車に荷物置き場はある?
グリーン車の弱点は、荷物を置ける場所が少ないことです。2階建て構造のため、席の上に荷棚がありません。特に荷物スペースもありません。
ただ、車両の両端にある平屋(1階建て)部分は、座席の上に荷棚を用意。荷物が多い人は、この席の利用をオススメします。
なお、席を荷物置き場として占有するのはNG。その席分のグリーン券を買っていたとしても、JRのルール的にダメです。
- Qスーツケース・キャリーケースは置ける?
椅子に座って、足もとにスーツケース、キャリーケースを置くことは不可能ではありませんが、新幹線ほど座席間隔に余裕がないので、体格、荷物のサイズによっては厳しいです。
通路側に座って、通路に置くことは可能ですが、通行の妨げになること、安全面からオススメできません。
そうしたなか、オススメできる方法はふたつあります。
ひとつめは、「グリーン車の両端にある平屋(1階建て)部分に乗る」です。
この平屋部分は席の上に荷棚があり、大きなものでなければ、スーツケース、キャリーケースを置くこともできます。
ふたつめは、「いちばん後ろの席の裏側に置く」です。
平屋部分、2階建て部分とも、いちばん後ろの席の裏側に多少のスペースがあるため、そこにスーツケース、キャリーケースなどを置くことが可能。荷棚に載らないサイズのものも入ります。ただ、トラブルになる可能性もあるので、自分がその席を使っていない場合は、座っている人にひと声かけるとよいですね。
- Qベビーカーで乗れる? 置ける?
デッキ(乗降口)部分であれば、ベビーカーによってはそのまま乗せられますが、中央線以外はデッキが狭いため、オススメできません。
通路側に座って、折りたたんだベビーカーを通路に置くことは可能ですが、通行の妨げになること、安全面からオススメできません。
そうしたなか、オススメできる方法はふたつあります。
ひとつめは、「グリーン車の両端にある平屋(1階建て)部分に乗る」です。
この平屋部分は席の上に荷棚があり、ベビーカーのサイズによっては、折りたたんでそこへ置くことができます。
ふたつめは、「いちばん後ろの席の裏側に置く」です。
平屋部分、2階建て部分とも、いちばん後ろの席の裏側に多少のスペースがあるため、そこに折りたたんだベビーカーを置くことが可能。荷棚に載らないサイズのものも入ります。ただ、トラブルになる可能性もあるので、自分がその席を使っていない場合は、座っている人にひと声かけるとよいですね。
- Qどんな座席? リクライニングできる?
グリーン車の座席は、リクライニング可能です。
ただ、新幹線や特急のグリーン車ほどは、リクライニングできません。
個人的には、深くリクライニングするより、軽くリクライニングしてお尻がいい感じにはまるようにするほうが楽なので、背もたれが大きく倒れる必要は(夜行列車などでなければ)ないと思います。
そうしたすわり方では、普通列車などにあるグリーン車の座席は、必要十分です。
リクライニングは降りるとき、元に戻しておきましょう。
また座席の背面には、テーブル、ドリンクホルダー、フック、網のポケットが用意されています。席を向かい合わせにした場合、これらは使えません。
- Q座席は回転できる?
グリーン車の座席は、回転させて4人向かい合わせで使うこともできます。
各座席の通路側足もとにあるペダルを踏みながら座席を回せば、向きを変えることが可能です。
ただ、座席をリクライニングさせた状態だと、うまく回転できません(倒れた背もたれがあたる)。
- Qグリーン車に車内販売はある? 来ないときは?
グリーン車では車内販売を行っており、ソフトドリンク、お菓子、アルコール、おつまみなどを買うことができます。
車内販売商品について詳しくは、JR東日本サービスクリエーションのホームページで確認可能です。
支払いは現金のほか、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードも使えます。
車内販売は、アテンダントが商品の入ったカゴを持ち、車内を定期的に回る形での実施です。アテンダントがいる4号車の乗務員室に行って、買うこともできます。
- Qアテンダントはどこにいる?
グリーン車には、グリーン券の確認、車内販売などを行うアテンダントが乗務しています。
アテンダントの乗務員室があるのは4号車。何か買いたい場合、そこへ出向いて購入することも可能です。
- Qブランケットは借りられる?
特急や新幹線のグリーン車とは異なり、ブランケットの用意はないようです。
- Qグリーン車で飲食しても大丈夫?
グリーン車で駅弁(弁当)、おにぎり、サンドイッチなどを食べることは、特に問題ないでしょう。もちろん、飲み物もOKです。
ただ、匂いが強いものは要注意です。
たとえば、マクドナルドのものは車内で食べることはもちろん、車内へ持ち込むこと自体が罪、的な見方が昔から、鉄道ファンのあいだで存在します。
- Q2階建てのグリーン車、1階と2階のどっちがオススメ?
2階席は「見晴らしがいい」というメリットがありますが、「やや揺れやすい」というデメリットがあります。
1階席は「揺れにくい」というメリットがありますが、「見晴らしがあまりよくない」というデメリットがあります。
また、2階建てグリーン車は車両の両端が平屋構造になっており、この平屋部分にある席は「荷棚がある」というメリットがありますが、「揺れやすい」というデメリットがあります。
車窓や旅行気分を楽しみたいなら2階席、ゆっくりしたいなら1階席、荷物が多いなら平屋部分の席がオススメでしょうか。

料金について
- Qグリーン車の料金はいくら? 差額は?
グリーン車の価格は乗車距離で変わり、「50kmまで750円」「100kmまで1000円」「101km以上1550円」です(大人、子供とも同額)。
そのためグリーン料金は、どの駅から乗り、どの駅で降りるかによって違います。
各路線各駅からのグリーン料金について詳しくは、次の各路線のページをご覧ください。
なお、紙のグリーン券を駅の券売機などで購入した場合、グリーン券を車内で購入した場合は、値段が260円高くなります(大人、子供とも同額)。
- Q子供のグリーン車の料金は?
グリーン車の料金は、大人、子供(小学生)とも同じです。
未就学児は、大人もしくは子供(小学生)1人につき2人まで、無料で席を使用可能。アテンダントが車内巡回後に、座席上のランプを「緑(利用中)」へ変えてくれます。
ただ混雑時は可能なら、未就学児は膝の上に座らせたほうがスマートですね。
- Qグリーン車利用に必要なJRE POINTは?
JRE POINTを使ってグリーン車に乗る場合、乗車区間にかかわらず、600ポイント(600円相当)でOK。101km以上グリーン車に乗る場合は、950円もお得になる形です。
JRE POINTのステージによっては、もっとお得にグリーン車へ乗ることも可能。「ステージ3」なら500ポイント、「プレミアム」なら400ポイントでOKです。
- Qグリーン車の料金は高い?
グリーン料金は、「50kmまで750円」「100kmまで1000円」「101km以上1550円」です。
対し、特急「湘南」「あずさ」「あかぎ」「ひたち」「成田エクスプレス」などの特急料金は、チケットレス乗車なら「50kmまで660円」「100kmまで920円」「150kmまで1480円」。
グリーン料金は特急料金より高いので、「高い」といえば高いかもしれませんね。
ただ、JRのグリーン料金は基本的にこんなもの。特急のグリーン料金は「100kmまで1300円」「200kmまで2800円」と、もっと高いです。
また、特急「湘南」「あずさ」などの特急料金は、一般的な特急より料金が低く抑えられているため、相対的にグリーン料金が高い感じになっています。
JR東日本は、自らの「JRE POINT経済圏」をより活性化させるため、安くグリーン車へ乗りたいならJRE POINTを貯めて使ってね、という方針に思います。そのステージが「プレミアム」なら、乗車距離にかかわらず400円相当でグリーン車に乗ることが可能です。
- Qグリーン車の割引はある? 学割は?
グリーン車を割り引きで利用する方法は、「JRE POINTを使って乗る」ぐらいでしょうか。
区間にかかわらず、600ポイント(600円相当)でグリーン車に乗ることができます。101km以上乗る場合は、950円お得です。
JRE POINTのステージによっては、もっとお得にグリーン車へ乗ることも可能。「ステージ3」なら500ポイント、「プレミアム」なら400ポイントでOKです。
なお、グリーン料金に学割は効きません。
- Q土日のグリーン車の料金は?
グリーン車の料金について、以前は「平日料金」と「ホリデー料金(土休日など)」で違っていましたが、2024年3月16日から、曜日による料金の違いはなくなりました。
曜日にかかわらず、グリーン料金は通年で同じです。
- Qグリーン車の車内料金は?
グリーン車の料金について、以前は「事前料金」と「車内料金」で違っていましたが、2024年3月16日から、この違いはなくなりました。
現在は「SuicaやPASMOなどの交通系ICカード、モバイルSuica、Apple PayのSuicaでグリーン券を購入、利用した場合の料金(Suicaグリーン料金)」と、「紙のきっぷ(通常料金)」の2種類になっています。
Suicaグリーン料金は、通常料金より260円安いです。
- Q満席で座れなかったら? 返金は?
グリーン車が満席で、通常の車両へ移る場合、その際にアテンダントへ申し出れば、駅でグリーン料金を払い戻せる証明書を発行してくれます。この場合、払い戻しの手数料は不要です。
JRE POINTのグリーン券で乗車した場合も、同様に証明書をもらえば、ポイントを戻してもらうことが可能です。
- Qデッキに立ってもグリーン料金は必要?
グリーン車が満席で、そのデッキ(乗降口)や通路に立って乗車したとしても、座った場合と同額のグリーン料金が必要です。
- Qタダ乗りできる? バレない?
不正乗車、犯罪です。鉄道営業法違反などに問われ、前科がつく可能性もあります。
- Qグリーン車は定期券で乗れる?
グリーン券を別に購入すれば、定期券でグリーン車に乗ることが可能です。
グリーン料金込みのグリーン定期券も発売されています。
- Qグリーン定期券の買い方・料金計算は?
通常の定期券も、グリーン料金込みのグリーン定期券も、料金は乗車距離ごとに変わります。
乗車距離が49kmから50kmの場合、3か月用の料金は、通常の通勤定期券が6万9150円、グリーン定期券が16万4700円です(料金は乗る区間によって若干の違いあり)。
差額は9万5550円。50kmまでのグリーン料金は750円なので、3か月で128回(64往復)以上グリーン車を利用すれば、お得になる計算です。
3か月で64往復というと、月あたり21~22往復。平日に毎日、通勤でグリーン車を往復利用するなら多少お得になるかもしれませんが、祝日の状況によっては元が取れない場合もありえます。
グリーン定期券の料金設定は、基本的にこんな感じです。1か月用の定期券だとお得へのハードルが若干上がり、月22~23往復以上でお得になるかも、です。6か月用は発売されていません。
より頻繁に乗る場合はともかくとして、グリーン定期券のメリットは、グリーン券購入の手間が省けるぐらいでしょうか。グリーン券の都度購入なら、JRE POINTなどでお得に乗ることもできますしね。
ただ、その手間が省けることに意味がある方も、いらっしゃることでしょう。
グリーン定期券は、モバイルSuica、Apple PayのSuica、駅の券売機などで購入できます。
詳しい料金は、モバイルSuica、Apple PayのSuicaからグリーン定期券の購入を進めていけば、その途中で確認可能です(確認したら購入手続きを中止すればOK)。
- Q学生用・通学用のグリーン定期券はある?
ありません。子供(小学生)用ならあります。
- Qグリーン車の回数券はある?
ありません。2004年までは発売されていましたが。
- Qどこまでが50km?
- Qどこまでが100km?
グリーン車は、50kmから100kmまでの乗車なら、1000円の追加で利用できます。
どこまでが100kmに収まるか、東京駅から乗車した場合は次の通りです。
- 東海道線の湯河原駅まで
- 横須賀線の久里浜駅まで
- 中央線の大月駅まで(青梅線は青梅駅まで)
- 高崎線の新町駅まで
- 宇都宮線の石橋駅まで
- 常磐線の岩間駅まで
- 総武線快速の成田空港、成東、上総一ノ宮、君津駅まで
どこまでが100kmに収まるか、新宿駅から乗車した場合は次の通りです。
- 湘南新宿ライン(東海道、横須賀線方面)の真鶴、久里浜駅まで
- 湘南新宿ライン(高崎線方面)の倉賀野駅まで
- 湘南新宿ライン(宇都宮線方面)の雀宮駅まで
- 中央線の大月、東京駅まで(青梅線は青梅駅まで)