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疑問質問「JR常磐線(東京・千葉・茨城)」鉄道ライターが回答

記事執筆者

鉄道、乗り物、旅行に関する取材、記事制作、コンサルタントなどを行っています。鉄道ライター、乗り物ライター。日本の鉄道はJR、私鉄とも完乗。子鉄の父。東京都在住。

  • このページでは、常磐線品川~水戸・勝田間上野東京ラインを取りあげています。
  • 多くの方にお役立ていただけるよう、あえて省略するなど、わかりやすく記述しています。
  • 回答は、主観的な要素を含む場合があるほか、何らかの理由で変更になっている可能性があります。
常磐線の「青の快速」E531系電車(左)と「緑の快速」E231系電車
常磐線の「青の快速」E531系電車(左)と「緑の快速」E231系電車

駅一覧

【停車】はその駅に停車する列車、【乗換】はその駅で乗り換えられる鉄道路線、【直通】はその駅から行われている常磐線の直通運転について、記載しています。

左側の数字は、東京駅からの距離です。

品川、上野駅方面と、水戸、勝田駅方面を結ぶ一般の列車は、品川~取手間を快速として、取手~水戸・勝田間を普通として走ります。

JR常磐線(品川~水戸・勝田)
  • 6.8km
    品川(しながわ)

    【停車】快速/特別快速/特急「ひたち」「ときわ」

    【乗換】山手線京浜東北線東海道線/横須賀線/東海道・山陽新幹線/京急本線

  • 1.9km
    新橋(しんばし)

    【停車】快速/特別快速

    【乗換】山手線京浜東北線東海道線/横須賀線/東京メトロ銀座線/都営浅草線/ゆりかもめ

  • 0.0km
    東京(とうきょう)

    【停車】快速/特別快速/特急「ひたち」「ときわ」

    【乗換】山手線京浜東北線中央線/京葉線/東海道線/横須賀線/総武線快速/宇都宮線高崎線/東海道・山陽新幹線/東北・北海道新幹線/秋田新幹線/山形新幹線/上越新幹線/北陸新幹線/東京メトロ丸ノ内線

  • 3.6km
    上野(うえの)

    【停車】快速/特別快速/特急「ひたち」「ときわ」

    【乗換】山手線京浜東北線宇都宮線高崎線/東北・北海道新幹線/秋田新幹線/山形新幹線/上越新幹線/北陸新幹線/東京メトロ銀座線/東京メトロ日比谷線/京成本線

  • 5.8km
    日暮里(にっぽり)

    【停車】快速/特別快速/特急「ときわ」の一部

    【乗換】山手線京浜東北線/京成本線/日暮里・舎人ライナー

  • 7.0km
    三河島(みかわしま)

    【停車】快速

  • 9.2km
    南千住(みなみせんじゅ)

    【停車】快速

    【乗換】東京メトロ日比谷線/つくばエクスプレス

  • 11.0km
    北千住(きたせんじゅ)

    【停車】各駅停車/快速/特別快速

    【乗換】東京メトロ千代田線/東京メトロ日比谷線/東武スカイツリーライン(伊勢崎線)/つくばエクスプレス

    【直通】常磐線の各駅停車は、北千住駅から東京メトロ千代田線、小田急小田原線方面(代々木上原、成城学園前、向ヶ丘遊園駅など)へ直通運転を実施

  • 13.5km
    綾瀬(あやせ)

    【停車】各駅停車

    【乗換】東京メトロ千代田線

  • 15.7km
    亀有(かめあり)

    【停車】各駅停車

  • 17.6km
    金町(かなまち)

    【停車】各駅停車

    【乗換】京成金町線

  • 21.5km
    松戸(まつど)

    【停車】各駅停車/快速/特別快速

    【乗換】京成松戸線(旧新京成線)

  • 23.6km
    北松戸(きたまつど)

    【停車】各駅停車

  • 24.9km
    馬橋(まばし)

    【停車】各駅停車

    【乗換】流鉄流山線

  • 26.5km
    新松戸(しんまつど)

    【停車】各駅停車

    【乗換】武蔵野線

  • 27.8km
    北小金(きたこがね)

    【停車】各駅停車

  • 30.3km
    南柏(みなみかしわ)

    【停車】各駅停車

  • 32.7km
    柏(かしわ)

    【停車】各駅停車/快速/特別快速/特急「ひたち」の一部、「ときわ」

    【乗換】東武アーバンパークライン(野田線)

  • 35.0km
    北柏(きたかしわ)

    【停車】各駅停車

  • 37.1km
    我孫子(あびこ)

    【停車】各駅停車/快速

    【乗換】成田線

    【直通】常磐線の快速は、我孫子駅から成田線の成田駅まで直通運転を実施

  • 39.8km
    天王台(てんのうだい)

    【停車】各駅停車/快速

  • 43.2km
    取手(とりで)

    【停車】各駅停車/普通/快速/特別快速

    【乗換】関東鉄道常総線

    【注意】水戸、勝田駅方面に向かう快速は、取手駅から普通として運転

    【注意】上野、品川駅方面に向かう普通は、取手駅から快速として運転

  • 49.2km
    藤代(ふじしろ)

    【停車】普通/特別快速

  • 51.3km
    龍ケ崎市(りゅうがさきし)

    【停車】普通/特別快速/特急「ときわ」の一部

    【乗換】関東鉄道竜ヶ崎線

    【注意】乗り換えられる関東鉄道竜ヶ崎線の駅名は「龍ケ崎市」ではなく「佐貫」

  • 56.4km
    牛久(うしく)

    【停車】普通/特別快速/特急「ときわ」の一部

  • 60.3km
    ひたち野うしく(ひたちのうしく)

    【停車】普通/特別快速/特急「ときわ」の一部

  • 63.0km
    荒川沖(あらかわおき)

    【停車】普通/特別快速/特急「ときわ」の一部

  • 69.6km
    土浦(つちうら)

    【停車】普通/特別快速/特急「ときわ」の一部

  • 75.7km
    神立(かんだつ)

    【停車】普通

  • 82.2km
    高浜(たかはま)

    【停車】普通

  • 85.8km
    石岡(いしおか)

    【停車】普通/特急「ときわ」の一部

  • 92.3km
    羽鳥(はとり)

    【停車】普通

  • 97.7km
    岩間(いわま)

    【停車】普通

  • 104.6km
    友部(ともべ)

    【停車】普通/特急「ときわ」の一部

    【乗換】水戸線

    【直通】常磐線の勝田駅方面と、水戸線の小山駅方面で直通運転を実施

  • 109.3km
    内原(うちはら)

    【停車】普通

  • 115.1km
    赤塚(あかつか)

    【停車】普通/特急「ときわ」の一部

  • 119.3km
    偕楽園(かいらくえん)

    【注意】梅の開花時期のみ営業する臨時駅で、普段は全列車が通過

  • 121.1km
    水戸(みと)

    【停車】普通/特急「ひたち」「ときわ」

    【乗換】常磐線(茨城県北・いわき地区)/水郡線/鹿島臨海鉄道大洗鹿島線

  • 126.9km
    勝田(かつた)

    【停車】普通/特急「ひたち」「ときわ」

    【乗換】常磐線(茨城県北・いわき地区)/ひたちなか海浜鉄道湊線

    【直通】常磐線の普通は、勝田駅から常磐線(茨城県北・いわき地区)の高萩駅まで直通運転を実施

首都圏のJR東日本路線図(JR東日本ウェブサイトより引用)
首都圏のJR東日本路線図(JR東日本ウェブサイトより引用)

路線について

Q
「常磐線」どこからどこまで?
A

正式には、日暮里駅(東京都荒川区)と岩沼駅(宮城県岩沼市)のあいだ、343.7kmが「常磐線」です。

が、首都圏で「常磐線」というと、品川駅(東京都港区)と勝田駅(茨城県ひたちなか市)のあいだ、133.7kmを指すと考えてよいでしょう。

勝田駅は、水戸駅からひとつ岩沼駅側にある駅です。

このページでは、その品川~水戸・勝田間を取りあげます。

Q
「常磐線」名の由来・読み方は?
A

その路線が、ほぼ現在の茨城県にあたる「常陸国(ひたちのくに)」、現在の福島県東部と宮城県南部にあたる「磐城国(いわきのくに)」を中心に通っていることから、ひと文字ずつとって「常磐線」です。

「常磐線」の読み方は「じょうばんせん」です。

Q
「常磐線」と「上野東京ライン」の違い・関係は?
A

「『常磐線』は上野駅が始発・終点の列車」で、「『常磐線直通の上野東京ライン』は品川駅を始発・終点とする常磐線の列車」と思ってよいでしょう。

ただ実際のところ、「常磐線」と「常磐線直通の上野東京ライン」を区別する必要は、あまりないです。

「『常磐線』は品川~水戸・勝田間の路線で、上野駅が始発・終点の列車や、いわき、仙台駅に行く特急もある」と考えてよいと思います。

なお上野東京ラインには、宇都宮線高崎線方面と品川駅方面を直通する列車も運転されています。

宇都宮線高崎線直通の上野東京ラインは品川駅より先、東海道線の横浜、小田原、熱海駅方面まで走りますが、常磐線直通の上野東京ラインは、品川駅から横浜駅側には行きません。

Q
「常磐線」と「千代田線」の違い・関係は?
A

常磐線の北千住~取手間は、東京メトロ千代田線と直通運転を行っています。

直通運転するのは、常磐線の列車のうち、各駅停車のみ。我孫子、柏駅方面からやってきた常磐線の各駅停車は、北千住駅で上野、品川駅方面へ向かう常磐線と別れ、東京メトロ千代田線に入ります。

綾瀬、新松戸、南柏といった常磐線の各駅停車しか停まらない駅から、上野、品川駅方面へ行きたい場合、北千住、松戸、柏駅で、快速、特別快速、特急へ乗り換えが必要です。

また東京メトロ千代田線は、北千住駅と反対側の代々木上原駅で、小田急小田原線とも伊勢原駅(神奈川県伊勢原市)まで直通運転を実施。

そのため常磐線の各駅停車では、JRの電車にくわえ、東京メトロの電車、小田急の電車も使われます。

Q
「常磐線」と「つくばエクスプレス」の違い・関係は?
A

秋葉原~つくば間を結ぶつくばエクスプレス(TX)は、沿線の開発にくわえ、常磐線の混雑緩和も目的とする「常磐新線」として計画された鉄道路線で、2005年(平成17年)に開業しました。

ただ運営会社は、常磐線はJR東日本ですが、つくばエクスプレスは首都圏新都市鉄道という第三セクター企業。「常磐新線」とあっても別会社の運営で、競合関係にあります。

常磐線の特別快速は、つくばエクスプレスに対する常磐線の競争力を高めるため、2005年(平成17年)に誕生しました。

しかし現在、特別快速の運転本数は2往復のみ。つくばエクスプレスの開業から年月が経ち、競合関係はひとまずこの形で落ち着いた感があります。

ただ、つくばエクスプレスには、つくば駅から土浦駅まで延伸させる茨城県の計画が存在。もしこれが開業したら、常磐線との競合関係がまた変化するかもしれませんね。

常磐線とつくばエクスプレスの乗り換えは、南千住、北千住駅で可能です。

Q
「デッドセクション」って何? どこにある?
A

常磐線は、取手駅と藤代駅のあいだで、線路上空の架線に流れている電気の種類が、「直流1500ボルト」と「交流2万ボルト」で変わります。

しかし、電気が異なる架線同士をつなげることはできません。

そのため電気が切り替わるポイントでは、「直流1500ボルト」と「交流2万ボルト」の架線のあいだに、電気が流れていない架線を挟んでいます。

この、架線に電気が流れていない区間を「デッドセクション(死電区間)」と呼びます。

常磐線は、こうして途中で電気の種類が変わるため、取手駅を越えて走る列車は、直流と交流の両方に対応した電車を使う必要があります。

車体のラインが緑の電車は、直流の電気にしか対応していないため、取手駅から水戸駅側には行けません。

架線の電気が途中で交流に変わる理由については、常磐線沿線にある気象庁の地磁気観測所(茨城県石岡市柿岡)が関係しています。

常磐線で直流の電気を使うと、その観測に悪影響を及ぼすため、取手~藤代間にあるデットセクションから水戸駅側では、交流を使っているのです。

Q
常磐線の全線開通はいつ?
A

正式な常磐線の区間である日暮里~岩沼間の全線が開業したのは、1905年(明治38年)です。

ただ、それ以前の常磐線は、日暮里駅から山手線で1.3km離れた田端駅発着でした。田端~岩沼間の全線開業であれば、1898年(明治31年)に実現しています。

常磐線は、沿線に常磐炭田、日立鉱山などがあったため、比較的早くから路線の建設、整備が進められてきました。

Q
常磐線の沿線はどんな感じ?
A

品川駅から金町駅までは、都市、市街地が続きます。江戸川を渡れば千葉県、まもなく松戸駅です。

柏駅を過ぎると少しずつ郊外の雰囲気が強くなり、利根川を渡って、茨城県に入ったところが取手駅。

取手駅からは、田んぼや畑が目立つようになります。土浦駅付近では、水戸駅へ向かって右側に霞ヶ浦、名産のレンコン畑を見ることも可能です。

水戸駅へ向かって左側には、筑波山の姿も大きくなっています。

列車はのどかな風景を走っていき、左側に日本三名園のひとつ「偕楽園」をかすめたら、まもなく茨城の県都、水戸駅。

そして那珂川を渡った次の駅が、勝田です。すぐ隣には日立製作所の工場があり、「常陸国」を感じます。

Q
常磐線沿線の住みやすさは?
A

国土交通省が発表している都市鉄道の混雑率調査結果(2023年度)によると、常磐線快速の最混雑区間は三河島駅から日暮里駅のあいだで、混雑率は137%。常磐線各駅停車の最混雑区間は亀有駅から綾瀬駅のあいだで、混雑率は133%。

東海道線の151%、埼京線の160%、宇都宮線の116%、高崎線の130%、横須賀線の134%、総武線快速の148%などと比較すると、中間的な数字になっています。

常磐線各駅停車のJR東日本E233系(左)と東京メトロ16000系
常磐線各駅停車のJR東日本E233系(左)と東京メトロ16000系

駅について

Q
土浦駅での切り離し・連結って?
A

常磐線の列車は、15両編成で走っている場合、土浦駅で11~15号車の5両を切り離すことがあります。

切り離される5両は、たとえ列車としては水戸駅行きでも、車両に表示される行き先が「土浦」です(水戸駅まで行く10両は「水戸」表示)。

土浦駅の先へ行きたい人は、土浦駅で乗る車両を変えるか、最初から1~10号車へ乗車する必要があります。

逆に上野、品川駅方面へ向かう列車が土浦駅で、11~15号車の5両を後ろへ連結することもあります。増結された5両に移動すると、空いていて、くつろげるかもしれません。

Q
東京駅の何番線から常磐線は発車する?
A

上野、取手、土浦、水戸、勝田駅方面へ向かう列車は、7~8番線から発車します。

品川駅方面へ向かう列車は、9~10番線から発車します。

Q
上野駅の何番線から常磐線は発車する?
A

品川駅始発で、取手、土浦、水戸、勝田駅方面へ向かう常磐線の快速、特別快速は6番線、特急「ひたち」「ときわ」は8番線から発車します。

上野駅始発の列車は、8~12番線からの発車が基本です。

上野駅から品川駅方面へ向かう常磐線の列車は、8~9番線から発車します。

Q
北千住駅の何番線から常磐線は発車する?
A

上野、品川駅方面へ向かう快速、特別快速は、3番線からの発車が基本です。

取手、土浦、水戸、勝田駅方面へ向かう快速、特別快速は、1番線からの発車が基本です。

ただ、北千住駅で特急「ひたち」「ときわ」の通過待ちを行う場合、2番線から発車することがあります。

また常磐線の各駅停車は、地下にある東京メトロ千代田線ホームから発車します。

Q
常磐線に乗り換えられる駅は?
A

品川、新橋、東京、上野、日暮里、南千住、北千住、綾瀬、金町、松戸、馬橋、新松戸、柏、我孫子、取手、龍ケ崎市、友部、水戸、勝田駅で、ほかの鉄道路線から常磐線に乗り換え可能です。

Q
ホームドアの設置予定は?
A

常磐線の各駅停車ホームは、北千住~取手間の全駅でホームドアの整備が完了。列車はワンマン運転で走ります(2025年3月15日から)。

常磐線の快速、特別快速、特急ホームでは今後、2031年度末ごろまでに、東京~取手間の10駅でホームドアを整備する計画があります。

Q
常磐線で「みどりの窓口」がある駅は?
A

どの駅に「みどりの窓口」があるかは、JR東日本のホームページで調べることができます。

近年は駅窓口の縮小が続いており、変化が起きやすいため、注意が必要です。

Q
「駅そば」で有名な常磐線の駅は?
A

常磐線の我孫子駅、天王台駅ホームにある弥生軒の立ち食いそば・うどん店は、「唐揚げそば・うどん」で有名です。

なぜ有名かというと、唐揚げの巨大さ。げんこつ大のサイズがあり、2つトッピングすれば麺が見えなくなるほどです。

唐揚げの衣がカリカリと香ばしいこと、唐揚げがつゆに浸っているうち衣が柔らかくなって、別の味わいを楽しめることもポイントでしょう。

唐揚げはテイクアウトも可能(夏期を除く?)。唐揚げの食券を買って渡せば、袋に入れてくれます。私はテイクアウトで持ち帰り、ビールのつまみにするのが好きです。

ただ時間帯によっては、店舗に唐揚げがないことがありました。

ちなみに弥生軒ではかつて、画家の山下清が働いていたそうです。

Q
常磐線で観光・途中下車にオススメの駅は?
A

南千住駅で回向院に行く、亀有駅で『こちら葛飾区亀有公園前派出所』を楽しむ、牛久駅で牛久シャトー牛久大仏へ行く、行く、土浦駅で土浦城に行く、霞ヶ浦観光遊覧船に乗る、水戸駅から梅の名所で「日本三名園」のひとつである偕楽園へ行く、といったところでしょうか。

梅の開花時期には、偕楽園のすぐそばに常磐線の偕楽園駅が臨時で設けられ、特急「ひたち」「ときわ」も一部が停車します。

巨大唐揚げで知られる我孫子、天王台駅ホームの立ち食いそば店「弥生軒」に立ち寄るのも、話の種になるかもしれませんね。

Q
常磐線で住みやすい駅は?
A

いろいろな観点があるため一概にはいえませんが、例えば金町駅。

常磐線は各駅停車しか停まりませんが、京成金町線も利用でき、京成線経由で日暮里駅、都営浅草線方面などへ向かうことも可能です。

ちなみに、金町駅から京成金町線で1駅行けば、柴又帝釈天、映画『男はつらいよ』で知られる柴又駅。江戸川を渡る「矢切の渡し」も運航されており、風情があります。

停車駅・始発・終点について

Q
常磐線の停車駅は? 快速・特別快速は?
A

常磐線を走る列車は、各駅停車、普通、快速、特別快速、特急「ひたち」「ときわ」です。

各駅停車の停車駅は、東京メトロ千代田線内の各駅と、北千住、綾瀬、亀有、金町、松戸、北松戸、馬橋、新松戸、北小金、南柏、柏、北柏、我孫子、天王台、取手です。

普通は、品川~取手間を快速として走ります。停車駅は、品川、新橋、東京、上野、日暮里、三河島、南千住、北千住、松戸、柏、我孫子、天王台、取手、藤代、龍ケ崎市、牛久、ひたち野うしく、荒川沖、土浦、神立、高浜、石岡、羽鳥、岩間、友部、内原、赤塚、水戸、勝田です。

普通のうち、勝田駅から常磐線(茨城県北・いわき地区)に直通する列車は、くわえて佐和、東海、大甕、常陸多賀、日立、小木津、十王、高萩駅にも停車します。

快速の停車駅は、品川、新橋、東京、上野、日暮里、三河島、南千住、北千住、松戸、柏、我孫子、天王台、取手です。

快速のうち、取手駅から水戸・勝田駅方面へ行く列車は、取手~水戸・勝田間を普通として走ります。停車駅は、取手、藤代、龍ケ崎市、牛久、ひたち野うしく、荒川沖、土浦、神立、高浜、石岡、羽鳥、岩間、友部、内原、赤塚、水戸、勝田です。

快速のうち、我孫子駅から成田線に直通する列車は、成田線内を普通として走ります。停車駅は、東我孫子、湖北、新木、布佐、木下、小林、安食、下総松崎、成田です。

特別快速の停車駅は、品川、新橋、東京、上野、日暮里、北千住、松戸、柏、取手、藤代、龍ケ崎市、牛久、ひたち野うしく、荒川沖、土浦です。

特急の停車駅については、次の項目「常磐線特急の停車駅は?」をご覧ください。

Q
常磐線特急の停車駅は?
A

常磐線を走る特急は、「ひたち」「ときわ」の2種類です。

特急「ひたち」は福島県、宮城県内も走る都市間連絡向けの停車駅が少ない列車で、品川駅といわき、仙台駅を結びます。

停車駅は品川、東京、上野、水戸、勝田、日立、泉、湯本、いわき、広野、富岡、大野、双葉、浪江、原ノ町、相馬、仙台です。

列車によっては、柏、土浦、東海、大甕、常陸多賀、高萩、磯原、勿来、亘理、岩沼駅に停車する「ひたち」もあります。

特急「ときわ」は福島県、宮城県内には入らない、通勤通学利用も想定した列車で、品川駅と土浦、勝田、高萩駅を結びます。

停車駅は品川、東京、上野、柏、土浦、石岡、友部、水戸、勝田、大甕、常陸多賀、日立、高萩です。

列車によっては、日暮里、龍ケ崎市、牛久、ひたち野うしく、荒川沖、赤塚、東海駅に停車する「ときわ」もあります。

これら特急の座席は、普通車の指定席、グリーン車の指定席で、自由席はありません。定期券、Suicaとあわせて、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」などから特急券、グリーン券を予約、購入することで乗車できます。チケットレス乗車も可能です。

Q
常磐線に通勤快速はある? 停車駅は?
A

常磐線には、かつて通勤快速が走っていましたが、2006年(平成18年)に廃止されています。

停車駅は、上野、日暮里、松戸、柏、取手、牛久、土浦と、土浦駅から水戸駅側の各駅でした。

Q
常磐線に急行はある? 停車駅は?
A

常磐線には、かつて「ときわ」「十和田」といった急行が走っていましたが、「ときわ」は特急化され、上野~青森間を結んだ夜行急行「十和田」は廃止されています。

1980年(昭和55年)当時、常磐線の急行は「ときわ」「十和田」と、盛岡駅発着の「もりおか」、水郡線直通の「奥久慈」が運転されていました。

当時の急行「ときわ」停車駅は、上野、我孫子、土浦、石岡、友部、水戸、勝田、東海、大甕、常陸多賀、日立、高萩、磯原、大津港、勿来、植田、泉、湯本、平(現いわき)、四ツ倉、広野、富岡、大野、双葉、浪江、小高、原ノ町、相馬です。

このほか、水戸~仙台間を磐越東線経由で走る急行「いわき」も走っています。

Q
常磐線各駅停車の始発駅は?
A

東京メトロ千代田線方面へ向かう常磐線の各駅停車は、多くが我孫子駅始発で、ちょくちょく綾瀬駅始発もある、というのが基本です。

平日の朝、夕方、夜を中心に、松戸、柏、取手駅始発の列車も走っています。

土休日に、柏、取手駅始発の各駅停車はありません。

我孫子、取手駅方面へ向かう常磐線の各駅停車は、多くが東京メトロ千代田線の代々木上原駅、小田急小田原線の成城学園前、向ヶ丘遊園駅などを始発駅にしています。

Q
常磐線普通の始発駅は?
A

上野、品川駅方面へ向かう常磐線の普通(取手~品川間快速)は、朝、夕方、夜は水戸、勝田、高萩駅始発が中心で、一部が土浦駅始発。日中はすべて土浦駅始発、というのが基本です。

品川、上野駅方面から土浦駅方面へ向かう常磐線の普通(品川~取手間快速)は、品川駅始発で、朝、夕方、夜は上野駅始発もある、というのが基本です。

土浦駅から水戸、勝田駅方面へ向かう常磐線の普通は、朝、夕方、夜は品川、上野駅始発が中心で、一部が土浦駅始発。日中はすべて土浦駅始発、というのが基本です。

Q
常磐線快速の始発駅は?
A

上野、品川駅方面へ向かう常磐線の快速は、車体に緑色のラインがある「緑の快速」、青色のラインがある「青の快速」に分けられます。「青の快速」は、グリーン車がある快速です。

「緑の快速」は取手駅始発で、しばしば成田線の成田駅始発もある、というのが基本です。

「青の快速」は、土浦、水戸、勝田、高萩が始発駅。取手駅までは普通として運転されます。

取手、土浦駅方面へ向かう常磐線の快速も、「緑の快速」「青の快速」に分けられます。

「緑の快速」は上野駅始発で、夕方、夜は品川駅始発もある、というのが基本です。

「青の快速」は品川駅始発で、朝、夕方、夜は上野駅始発もある、というのが基本です。

Q
常磐線特別快速の始発駅は?
A

上野、品川駅方面へ向かう常磐線の特別快速は、土浦駅が始発。午前に2本だけの運転です。

土浦駅方面へ向かう特別快速は、品川駅が始発。午後に2本だけの運転です。

Q
品川駅始発の常磐線はある?
A

品川駅始発の常磐線は、快速、特別快速、特急「ひたち」「ときわ」です。

グリーン車がある快速(青の快速)は、基本的に品川駅始発で、朝、夕方、夜は、上野駅始発も多くなります。

グリーン車がない快速(緑の快速)は、基本的に上野駅始発ですが、夕方、夜は品川駅始発もあります。

特別快速、特急「ひたち」「ときわ」は、基本的に品川駅始発です。

Q
上野駅始発の常磐線はある?
A

2015年(平成27年)の上野東京ライン開通により、上野駅を始発とする常磐線の快速は数を減らしましたが、取手、成田駅行きの快速(緑の快速)は、現在も上野駅始発が基本です。

土浦、水戸駅方面に向かう快速(青の快速)も、上野駅始発の列車が、朝、夕方、夜を中心にちょくちょく走っています。

何時に上野駅始発の列車があるか、JR東日本のホームページで調べることが可能です。

Q
松戸駅始発の常磐線はある?
A

上野、品川駅方面に向かうグリーン車がない快速(緑の快速)は、早朝、平日の夕方に、松戸駅始発があります。

東京メトロ千代田線に直通する各駅停車は、朝、夕方に松戸駅始発があります。

いずれも本数は多くありませんが、何時に松戸駅始発の列車があるか、JR東日本のホームページで調べることが可能です。

Q
常磐線の終点・行き先は?
A

各駅停車の場合、取手駅方面へ向かう列車は綾瀬、松戸、柏、我孫子、取手駅が終点です。

東京メトロ千代田線方面へ向かう各駅停車は、多くが東京メトロ千代田線の代々木上原駅、小田急小田原線の成城学園前、向ヶ丘遊園駅などを終点にしています。

普通(品川~取手間快速)の場合、水戸、勝田駅方面へ向かう列車は、土浦、水戸、勝田、高萩駅が終点です。

上野、品川駅方面に向かう普通(取手~品川間快速)は基本的に、土浦、上野、品川駅が終点です。

快速の場合、取手駅方面へ向かうグリーン車がない列車(緑の快速)は基本的に、取手、成田駅が終点です。

グリーン車がある列車(青の快速)は、土浦、水戸、勝田、高萩駅が終点です。

品川駅方面に向かう快速は基本的に、上野、品川駅が終点です。

特別快速は、土浦駅行き、品川駅行きの列車のみ運転されます。

Q
上野駅行きの常磐線はある?
A

2015年(平成27年)の上野東京ライン開通により、上野駅を行き先とする常磐線の快速は数を減らしましたが、取手、成田駅始発の快速は、現在も上野駅行きが基本です。

土浦、水戸駅方面からの普通(取手~品川間快速)も、上野駅行きの列車が朝、夕方、夜を中心に、ちょくちょく走っています。

Q
いわき・原ノ町・仙台駅行きの常磐線はある?
A

品川、上野駅方面からいわき、原ノ町、仙台駅へ行く常磐線の列車は、特急「ひたち」だけです。

Q
成田駅行きの常磐線はある?
A

車体に緑色のラインがある「緑の快速」が、我孫子駅から成田線の成田駅まで直通運転を実施。品川、上野駅と成田駅のあいだで、しばしば走っています。

成田駅が始発・終点の快速に、グリーン車、トイレ、ボックス席はありません。

Q
常磐線に羽田空港行きができるって本当?
A

JR東日本は現在、田町駅付近から羽田空港へ向かう羽田空港アクセス線を整備中。この羽田空港アクセス線に、上野東京ライン(常磐線、宇都宮線高崎線直通)の列車を走らせる計画があります。

詳細は発表されていないため、まだなんともいえませんが、羽田空港~東京~上野~取手といった形で列車が走るかもしれませんね。

羽田空港アクセス線の開業は、2031年度を予定。羽田空港~東京間の所要時間は、約18分が想定されています。

常磐線の特急「ひたち」「ときわ」のE657系電車
常磐線の特急「ひたち」「ときわ」のE657系電車

列車・時刻について

Q
常磐線の最終列車(終電)は何時?
A

我孫子駅方面へ向かう各駅停車の最終は、我孫子駅行きが北千住駅0時22分発(土休日0時18分発)、松戸駅行きが北千住駅0時48分発です。

取手駅方面へ向かう快速(緑の快速)の最終は、取手駅行きが上野駅0時00分発、我孫子駅行きが上野駅0時12分発、松戸駅行きが上野駅0時33分発。すべて上野駅が始発です。

水戸、勝田駅方面へ向かう快速(青の快速)の最終は、勝田駅行きが品川駅22時36分発、東京駅22時45分発、上野駅22時52分発。土浦駅行きが、上野駅23時42分発です(上野駅始発)。

なお水戸、勝田駅方面へは、品川駅22時45分発、上野駅23時00分発の特急「ときわ85号」勝田駅行きのほうが、快速(青の快速)より後に発車。松戸駅で、先行していた勝田駅行き最終列車を追い越します。

Q
特急「スーパーひたち」は走ってる?
A

常磐線の特急「スーパーひたち」は、2015年(平成27年)に列車名を「ひたち」へ変更しています。

同じタイミングで、特急「フレッシュひたち」は「ときわ」に変更されました。

Q
常磐線の最高速度は?
A

常磐線の最高速度は、130km/hです。

Q
ワンマン運転の区間は?
A

常磐線の土浦駅から水戸、勝田駅方面を走る5両編成の普通は、2024年にワンマン化されました。

常磐線の各駅停車も、ワンマン運転です(2025年3月15日から)。

Q
常磐線の列車位置を知る方法は?
A

JR東日本アプリ」の「運行状況」から「列車走行位置」の「常磐線」を開くと、列車の走行位置をリアルタイムで確認できます。

Q
常磐線の混雑状況は? グリーン車は?
A

JR東日本アプリ」の「運行状況」から「列車走行位置」の「常磐線」を開き、各列車をタップすると、おおよそリアルタイムの混雑状況を確認できます。

グリーン車の混雑状況をチェックすることも可能です。

車内・車両について

Q
常磐線は何両編成?
A

品川~土浦間を走る普通(品川~取手間快速)、特別快速は、15両編成での運転です。

それ以外の普通、快速は、10両編成、もしくは15両編成での運転です。

土浦~水戸・勝田間を走る普通は、5両編成の場合があります。

各駅停車、特急「ひたち」「ときわ」は、10両編成での運転です。

Q
常磐線の15両編成はどこまで?
A

常磐線の列車が15両編成で走るのは、土浦駅までです。

品川駅を15両編成で発車した水戸駅方面行き快速は、土浦駅で前の5両を切り離し、10両編成になってその先へ向かいます。

逆に、土浦駅で後ろに5両を連結し、15両編成になって品川駅方面へ向かう場合もあります。

Q
常磐線快速の「緑」「青」何が違う?
A

常磐線の快速は、車体にあるラインの色で「緑の快速」「青の快速」に分けられます。

「緑の快速」は、取手駅から品川駅側のみの運転で、グリーン車、トイレ、ボックス席はありません。取手、成田駅行きの快速は「緑の快速」です。

「青の快速」は、取手駅から水戸駅側も走行し、グリーン車、トイレ、ボックス席があります。土浦、水戸、勝田、高萩駅行きの快速は「青の快速」です。

Q
常磐線にはどんな座席がある?
A

常磐線の普通、取手駅から土浦駅側も走る快速(青の快速)、特別快速には、窓に背を向けるタイプのロングシート、4人向かい合わせのボックス席(クロスシート)、向きを変えられる2人掛けのリクライニングシートがあります。

ロングシートは、2人掛け、3人掛け、7人掛けの3タイプ。2人掛けリクライニングシートは、グリーン車の座席です。

取手駅から土浦駅側へ行かない快速(緑の快速)に、ボックス席、グリーン車はありません。すべてロングシートです。

各駅停車も、すべてロングシートです。

Q
常磐線にボックス席はある?
A

常磐線の普通、取手駅から土浦駅側も走る快速(青の快速)、特別快速は、ボックス席(クロスシート)があります。

10両編成の場合、1、2、9、10号車にボックス席がありますが、9号車のボックス席はない場合があるため要注意です。

15両編成の場合、くわえて13、14、15号車にもボックス席があります。

1号車が品川駅側、15号車が水戸、勝田駅側です。

Q
常磐線に指定席はある?
A

常磐線の各駅停車、普通、快速、特別快速には、グリーン車を含め、指定席はありません。

特急「ひたち」「ときわ」であれば、普通車の指定席、グリーン車の指定席があります。

Q
常磐線の特急に自由席はある?
A

常磐線の特急「ひたち」「ときわ」は、全車指定席(普通車、グリーン車)です。事前にJR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」で特急券を予約、購入し、乗車することをオススメします。

Q
常磐線の特急に車内販売はある?
A

常磐線の特急「ひたち」「ときわ」に、車内販売はありません。

Q
常磐線のトイレは何両目?
A

常磐線の普通、取手駅から土浦駅側も走る快速(青の快速)、特別快速は、車内にトイレがあります。

10両編成の場合、1、5、10号車にトイレがあります。5号車のトイレは、グリーン車の乗客専用です。

15両編成の場合、くわえて11号車にもトイレがあります。

1号車が品川駅側、15号車が水戸、勝田駅側です。

各駅停車、取手駅から土浦駅側へ行かない快速(緑の快速)は、車内にトイレがありません。

Q
常磐線車内にベビーカースペースはある?
A

普通、快速、特別快速は、運転席がある車両(1、10、11、15号車)に車椅子スペースがあります。

車椅子スペースがあるのは、それら各車両の運転席がない側、はしっこです。

各駅停車は、JRと東京メトロの電車は2、9号車に、小田急の電車は1、10号車に車椅子スペースがありますが、それ以外の号車へ車椅子スペースを設けた電車もあります。

Q
常磐線で使われている電車・車両は?
A

取手駅から土浦駅側へ行かない快速には、車体に緑色のラインがあるE231系電車が使われています。

普通、取手駅から土浦駅側も走る快速、特別快速には、車体に青色のラインがあるE531系電車が使われています。

各駅停車は、JR東日本のE233系電車、東京メトロの16000系電車、小田急電鉄の4000形電車が使われています。

特急「ひたち」「ときわ」には、E657系電車が使われています。

Q
常磐線に103系は走ってる?
A

103系電車はかつて、取手駅から土浦駅側へ行かない快速の主力車両でしたが、E231系電車に置き換えられ、2006年(平成18年)に常磐線から引退しています。

常磐線で使われていた103系電車はエメラルドグリーンの塗色で、10両編成と5両編成を組み合わせ、最大15両編成で運転されていました。

103系電車は、いま思えばなかなかに走行音が豪快で、15両編成が通過したときは結構、うるさ――賑やかでしたね。

Q
常磐線に209系は走ってる?
A

209系電車はかつて、東京メトロ千代田線に直通する常磐線の各駅停車で使われていましたが、2018年(平成30年)に常磐線から引退しています。

ただその後、常磐線の209系電車は車体のラインを緑色からオレンジ色に変更し、中央線を走っています。中央線のグリーン車運転開始にともなう車両不足を補うため、行われたものです。

2024年(令和6年)、元常磐線の209系電車は中央線からも引退しています。

Q
常磐線に415系は走ってる?
A

415系電車はかつて、常磐線の普通、取手駅から土浦駅側も走る快速に使われていましたが、2007年(平成19年)に常磐線から引退しています。

ちなみに、常磐線から引退した415系電車は、一部がJR九州に譲渡されました。

Q
常磐線にE501系は走ってる?
A

E501系電車はかつて、常磐線の普通、取手駅から土浦駅側も走る快速に使われていましたが、2007年(平成19年)に上野駅方面での運転を終了。

現在は常磐線(茨城県北・いわき地区)を中心に運転されており、ときどき、土浦駅まで来ることもあります。

Q
常磐線にE235系は走ってる? 導入予定は?
A

2015年(平成27年)に登場したE235系電車が走るのは、山手線、横須賀・総武快速線と、同線と直通運転を行っている成田線などだけです。常磐線では運転されていません。

また常磐線への導入について、特に発表されている予定はありません。

Q
常磐線の「赤電」って? いつまで走ってる?
A

2007年(平成19年)まで常磐線の普通、取手駅から土浦駅側も走る快速に使われていた401系電車、403系電車、415系電車はその昔、あずき色の塗色だったことから、「赤電」と呼ばれていました。

そのデザインをよみがえらせた電車が、2026年春ごろまでの期間限定で、常磐線を走っています。

かつての「赤電」と同様に、常磐線の普通、取手駅から土浦駅側も走る快速(青の快速)に使われているE531系電車を、あずき色へ変更。ほかのE531系電車と同様に、常磐線を走っています。

「赤電」になったE531系電車は10両編成が1本、5両編成が1本と数が少ないため、会えたらラッキーかもしれません。

常磐線の「青の快速」E531系電車
常磐線の「青の快速」E531系電車

グリーン車について

Q
常磐線のグリーン車は何両目?
A

常磐線の普通、取手駅から土浦駅側も走る快速(青の快速)、特別快速は、4号車と5号車にグリーン車を連結しています。10両編成、15両編成の列車とも、4号車と5号車です。

1号車が品川駅側、15号車が水戸、勝田駅側になります。

なお、土浦駅から上野、品川駅側へ行かない普通は、グリーン車がない5両編成で運転される場合があります。

Q
常磐線にグリーン車がないことはある?
A

各駅停車と、取手駅から土浦駅側へ行かない快速(緑の快速)は、グリーン車がありません。

また、土浦駅から上野、品川駅側へ行かない普通は、グリーン車がない5両編成で運転される場合があります。

Q
常磐線のどの列車にグリーン車がある? 時刻表は?
A

品川、上野駅側から水戸、勝田駅側へ向かう場合、土浦、水戸、勝田、高萩駅行きの快速(取手駅から普通)、特別快速であれば、グリーン車を連結しています。

土浦駅から見た場合、上野、品川駅行きの列車は、すべてグリーン車を連結。水戸、勝田駅行きの列車は、10両編成の列車のみグリーン車を連結しています。

水戸、勝田駅側から上野、品川駅側へ向かう場合、上野、品川駅行きの列車、もしくは10両編成の列車であれば、グリーン車を連結しています。

取手、天王台、我孫子、柏、松戸、北千住駅から上野、品川駅側へ向かう場合、JR東日本のホームページにある時刻表で「常磐線快速」「常磐線快速(上野東京ライン)」のページを見たとき、特に印がない「普通列車」として掲載されている列車に、グリーン車が連結されています。

乗り換え案内アプリなどで調べる場合、「快速」と書かれていない列車(もしくは「普通」と書かれている列車)に、グリーン車が連結されています(「快速」と書かれているのは「緑の快速」)。

Q
常磐線のグリーン車はどの駅まで行ける?
A

グリーン車を連結している常磐線の普通、快速は、品川駅(東京都港区)と高萩駅(茨城県高萩市)のあいだで運転されます。

ただ、高萩駅まで行くグリーン車連結の列車は少数。常磐線のグリーン車は品川駅と土浦、水戸、勝田駅のあいだ、と思っていたほうがよいでしょう。

Q
常磐線グリーン車の料金は?
A

常磐線のグリーン車の料金は、乗車距離によって変わり、50kmまで750円、100kmまで1000円、101km以上1550円です。

品川駅から乗車した場合、取手駅まで750円、羽鳥駅まで1000円、岩間駅から1550円になります。

東京駅から乗車した場合、藤代駅まで750円、岩間駅まで1000円、友部駅から1550円になります。

上野駅から乗車した場合、龍ケ崎市駅まで750円、岩間駅まで1000円、友部駅から1550円になります。

日暮里駅から乗車した場合、龍ケ崎市駅まで750円、友部駅まで1000円、内原駅から1550円になります。

逆に、たとえば勝田駅から品川駅まで乗車した場合でも、料金は同じです。

大人、子供(小学生)とも料金は同じ。未就学児は無料で席を使えますが、可能なら混雑時は膝の上に座らせたほうがスマートですね。

なお記載の料金は、グリーン券をモバイルSuicaで購入した場合、駅の券売機でカードタイプのSuicaにグリーン券情報を記録して購入した場合のもの。

駅などで紙のグリーン券を購入した場合、車内でグリーン券を購入した場合は、260円高くなります。

各駅間の乗車距離、グリーン料金は、「JR東日本アプリ」や乗り換え案内アプリで乗車駅と降車駅を入力すれば、表示されるようです(アプリにもよりますが)。

また、このページ前の方にある「駅一覧」記載のキロ数を計算することでも、料金がわかります。

Q
常磐線グリーン車の乗り方は?
A

まずグリーン券を、モバイルSuicaか、駅の券売機でカードタイプのSuicaにグリーン券情報を記録する形で購入します。

そして、常磐線のグリーン車に乗って、空いている座席の上に設けられているランプ部分にスマートフォン、もしくはSuicaをタッチ。そこで、ランプが赤から緑に変わればOKです。

下車するときは、特に行うことはありません。リクライニングを元に戻し、ゴミをデッキのゴミ箱に捨て、降りましょう。

席を移動したい場合、移動先の席でスマートフォン、もしくはSuicaをタッチし直せば大丈夫です。

紙のグリーン券でも乗車できますが、料金が高くなります。またこの場合、グリーン車へ乗車したのち、アテンダントが回ってくるので、対応してもらいましょう。

Q
常磐線グリーン車に車内販売はある?
A

常磐線のグリーン車では、アテンダントによる車内販売が行われており、ソフトドリンク、お菓子、アルコール、おつまみなどを買うことができます。Suica払いも可能です。

アテンダントが4号車の乗務員室にいるときは、そこへ行って買うこともできます。

Q
常磐線グリーン車にコンセントはある?
A

常磐線のグリーン車に、コンセントはありません。

中央線と、横須賀・総武快速線の新型車両(E235系)のグリーン車は、スマートフォンの充電などに使えるコンセントを各席に備えています。

Q
常磐線グリーン車にトイレはある?
A

5号車に、グリーン車の乗客専用トイレがあります。

Q
常磐線グリーン車は予約できる?
A

常磐線の普通、快速、特別快速に連結されているグリーン車は、すべて自由席です。予約はできません。

常磐線「青の快速」E531系電車のグリーン車
常磐線「青の快速」E531系電車のグリーン車

そのほかについて

Q
常磐線でSuica・PASMOは使える?
A

常磐線の各駅で、Suica、PASMOといった交通系ICカードを利用できます。

ただし、常磐線(茨城県北・いわき地区)では浪江駅(福島県浪江町)から水戸駅側でしか使えないほか、水戸駅で乗り換えられる水郡線は一部の駅(上菅谷、常陸大宮、常陸大子、常陸太田)でのみ利用可能です。

Q
常磐線のお得なきっぷは?
A

常磐線方面で使えるお得なきっぷは、「週末パス」「休日おでかけパス」「のんびりホリデーSuicaパス」などでしょうか。

「休日おでかけパス」「のんびりホリデーSuicaパス」は、土浦駅から水戸駅側では使えませんが、「週末パス」は仙台駅方面を含む常磐線の全区間で使えます。

いずれも特急券、グリーン券を追加購入すると、特急「ひたち」「ときわ」、グリーン車の利用も可能です。

また特急「ひたち」「ときわ」は、普通車指定席の特急料金が35%割り引きになる「在来線チケットレス特急券(トク割)」を、JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」で発売しています。

Q
常磐線のプラレールはある? グリーン車は?
A

常磐線の普通、快速、特別快速として走っているE531系電車が、プラレールで発売されています。

E531系電車のプラレールは、中間車が2階建てグリーン車です。

特急「ひたち」「ときわ」のE657系電車、快速のE231系電車もプラレールが発売されていますが、現在、新品の通常販売は行われていないようです。

Q
常磐線のNゲージはある?
A

常磐線の普通、快速、特別快速として走っているE531系電車、各駅停車として走っているE233系電車東京メトロ16000系電車小田急4000形電車が、Nゲージで発売されています。

かつて常磐線を走っていた415系電車も、Nゲージがあります。

「赤電」ラッピングのE531系電車、特急「ひたち」「ときわ」のE657系電車も、Nゲージが発売されています。

快速のE231系電車もNゲージが発売されていますが、現在、新品の通常販売は行われていないようです。