JR東海道線(JR東日本区間)とその駅、列車、沿線などについて、鉄道ライターの恵 知仁が個人的な経験に基づき、ご紹介します。何かのお役に立てましたら幸いです。
内容は正確を期すよう努めていますが、記憶違いが紛れているかもしれません。写真はトリミングしている場合、現在とは異なる社会的状況で撮影された場合があります。
路線の概要
- 区間・距離・鉄道会社
- 東京~熱海、104.6km、JR東日本
- 駅
- 東京、新橋、品川、川崎、横浜、戸塚、大船、藤沢、辻堂、茅ケ崎、平塚、大磯、二宮、国府津、鴨宮、小田原、早川、根府川、真鶴、湯河原、熱海
- 補足事項
- このページでは、東京~神戸間を結ぶ東海道本線のうち、JR東日本が運行する東京~熱海間をとりあげています。東京駅から宇都宮線、高崎線、常磐線に直通する列車は「上野東京ライン」、新宿駅経由で高崎線に直通する列車は「湘南新宿ライン」とも呼ばれます。
車両基地
東京総合車両センター(田町)
田町駅から品川駅にかけて広がる、かつて「田町電車区」「品川客車区」と呼ばれていた場所。現在も車両基地がありますが、高輪ゲートウェイ駅が誕生する前はもっと広大でした。
その広大な場所の品川駅側の一部と、品川駅ホームでJR東日本が1988年(昭和63年)5月3日に開催した「品川地区車輌展示撮影会」へ参加しました。予約不要、品川駅入場に有効なきっぷを持っていれば、無料で参加できた気がします。
こう言ったらなんですが、当時、185系電車は珍しくもなんともない――というか、コンセプトは分かるものの、特急形のくせに設備や性能がイマイチ、兄弟車の117系のほうが料金不要だし……という扱いでしたので、注目はその両脇だったでしょうか。
クモハ40形は当時、国府津電車区に所属し、おもに事業用として使われていたようです。執筆時現在(2024年)、写真で手前側に連結されているクモハ40074は鉄道博物館に、奥の(おそらく)クモハ40054は青梅鉄道公園にいますね。
緑色2色の帯を巻く神奈川づくしな205系は、横浜線へ投入される前のお披露目だったようです。
掲出されている「かながわ」のヘッドマークは、当時走っていた修学旅行列車のものですね。神奈川県の小学生が日光方面へ修学旅行へ出かけるとき、165系や167系を使った団体専用列車「かながわ号」が運転され、その列車に掲出されていたのが、この「かながわ」です。執筆時現在(2024年)も、E257系を使って同様の列車が走っていますね。
なお、ほかの写真を見ると205系は、「3月31日 さようなら日本国有鉄道」「4月1日 こんにちはJR東日本」「伊豆長岡いちご狩り号」のヘッドマークも掲出していました。
立ち入りは不可ながら、14系、24系といったブルートレイン車両が休む品川客車区にも、少し近づくことができました。右から「出雲」「みずほ」「さくら」のテールマークが見えます。
テールマークのない20系と、その左側の貨車は、人とクルマを一緒に運んだ「カートレイン九州」の編成でしょうか。
その20系が品川客車区に入っていく場面の写真も残っており、よく見ると、奥側にはワキ10000形貨車を連結しています。当時は恵比寿~東小倉間で運転されていた、「カートレイン九州」の編成ですね。
20系ではなく、それを眺めている人たちの服装、たたずまいに、このイベントが開催された「1988年(昭和63年)」を感じます。初代「ブルートレイン」である20系はこの当時、定期運用がなく、前時代を象徴する車両のひとつでした。私は営業線上の20系を何度も見はしたものの、乗車する機会はなかったです。
イベントでは、いろいろなヘッドマークも展示されていました。その「カートレイン」ほか、「あけぼの」「鉄道110周年記念号」「瀬戸」「出雲」「つばめ」「サロンエクスプレスそよかぜ」「はやぶさ」「さちかぜ」「あさかぜ」などが並べられていたようです。