疑問質問「JR総武線快速（東京～成田空港）」鉄道ライターが回答

正式には、東京駅（東京都千代田区）と銚子駅（千葉県銚子市）のあいだ、120.5kmが「総武本線」です。

が、「総武線快速」というと、東京駅と千葉駅（千葉市中央区）のあいだ、39.2kmを指すと考えてよいでしょう。

総武線快速は千葉駅から先、成田線の成田空港駅（千葉県成田市）、外房線の上総一ノ宮駅（千葉県一宮町）、内房線の君津駅（千葉県君津市）まで直通運転を実施。

このページでは、東京～千葉～成田空港間を「総武線快速」として取りあげます。

また総武線快速は、東京駅から横須賀線方面（逗子、横須賀、久里浜駅など）にも直通運転を行っています。

青いラインの電車を使う総武線快速と、黄色いラインの電車を使う中央・総武線各駅停車は、錦糸町～千葉間で併走。その区間を、総武線快速は主要駅のみ停車、中央・総武線各駅停車は各駅に停車する形で走ります。

直通運転について、総武線快速は千葉駅から成田線の成田空港駅、外房線の上総一ノ宮駅、内房線の君津駅方面へ、また東京駅から横須賀線の逗子、横須賀、久里浜駅方面へ行います。

中央・総武線各駅停車は、錦糸町駅から秋葉原駅方面へ向かい、中央線の新宿、中野、三鷹駅方面へ、また西船橋駅もしくは中野駅から東京メトロ東西線の茅場町、大手町、九段下駅方面へ、直通運転を行います。

また横須賀線快速には、グリーン車、トイレがあります。

総武線快速は東京駅と千葉駅方面を結ぶ列車で、横須賀線は東京駅と横須賀駅方面を結ぶ列車、と考えてよいでしょう。

総武線快速と横須賀線は直通運転を実施しており、使う電車も同じ。あわせて「横須賀・総武快速線」と表現されることも多いです。

原則として、日本の鉄道は東京駅方面に向かう列車が「上り」、逆が「下り」です。

そのため総武線快速は、東京駅、横須賀線方面へ向かう列車が「上り」、千葉駅、成田空港駅方面へ向かう列車が「下り」になります。

国土交通省が発表している都市鉄道の混雑率調査結果（2023年度）によると、総武線快速の最混雑区間は新小岩駅から錦糸町駅のあいだで、混雑率は148％。

東海道線の151％、埼京線の160％、宇都宮線の116％、高崎線の130％、横須賀線の134％、中央・総武線各駅停車の141％、中央線の158％などと比較し、やや高い部類の数字になっています。

総武線快速では新小岩駅、空港第2ビル駅、成田空港駅でホームドアが設置されていますが、今後、2031年度末ごろまでに、東京～千葉間の各駅にホームドアを整備する計画があります。

「みどりの窓口」がある総武線快速の駅は、東京、錦糸町、新小岩、市川、船橋、津田沼、千葉、佐倉、空港第2ビル、成田空港です（2025年1月現在）。

営業時間は駅ごとに異なり、JR東日本のホームページで調べることができます。

近年は駅窓口の縮小が続いていて、変化が起きやすいため、ご注意ください。

総武線快速の各駅は、JR東日本の「乗降客数ベスト100」に19駅中の8駅がランクインしています。

各駅の2023年度における1日平均の乗降客数、JR東日本各駅での順位（末尾の数字）は次の通り。頭の数字は、総武線快速内での順位です。

1. 東京（40万3831人／3位）
2. 船橋（12万5534人／19位）
3. 千葉（10万525人／29位）
4. 錦糸町（9万3915人／34位）
5. 津田沼（8万7820人／43位）
6. 新小岩（7万736人／55位）
7. 市川（5万4891人／75位）
8. 稲毛（4万5164人／97位）
9. 馬喰町（2万4032人）
10. 四街道（2万83人）
11. 都賀（1万9376人）
12. 新日本橋（1万7418人）
13. 成田（1万4859人）
14. 佐倉（8741人）
15. 成田空港（6449人）
16. 空港第2ビル（5267人）
17. 物井（3953人）
18. 酒々井（3466人）
19. 東千葉（2763人）