
- 東京モノレールのいいところ、微妙なところは?
- 京急のいいところ、微妙なところは?
- 混雑するのはどっち?
- 安いのはどっち?
- 近い・早いのはどっち?
- 結局どっちがオススメ?
これらについて、鉄道ライターが個人的な見解をお話しします。
我が家の羽田空港アクセスは…
我が家の場合、羽田空港アクセスは基本的に「東京モノレール」を利用します。
その理由として大きいのは、「息子が『東京モノレールがいい』と言うから」です。
息子と羽田空港に行くとき、「東京モノレールと京急、どっちに乗る?」と聞くと、小学生の息子は「東京モノレール」と即答します。幼稚園児のころからですね。

「東京モノレール」が選ばれる理由
なぜ息子は「東京モノレール」を選ぶのか、理由は次のあたりのようです。
- 「モノレール」という乗り物を楽しめる機会がそもそも少ない(珍しい、非日常感がある)
- 東京モノレールの車窓は見晴らしがよく、レインボーブリッジ、大井競馬場、羽田空港と駐機中の飛行機などを眺められる
- 東京モノレールは線路が京浜運河の上を通っていたり、そこへ潜るように通っていたり、敷かれ方がダイナミックで、アトラクション的な意味で楽しい
- 運転席のすぐ後ろに、運転士気分を味わえる「展望席」がある
息子と東京モノレールに乗るときは100%――
「先頭がいい!」
――と言われます。
京急の「展望席」にも乗せたことがありますが、それでも「東京モノレール」とのこと。
羽田空港へ行く場合、都営浅草線直通が多い京急だと品川駅で並んでも座れるとは限りませんが、東京モノレールなら浜松町駅で並べば座れる、というのもポイントかもしれません。特に「展望席」を利用したい場合は。
また、東京モノレールで交通系ICカードを使い浜松町~羽田空港間を利用すると、JAL、ANAのマイルがたまるというのもいいところでしょう(京急にもANAのマイルがたまる切符がありますが)。

鉄道ライターとして感じる魅力
鉄道ライターの私は、JRから私鉄、第三セクターまで、日本の鉄道路線すべてに乗車したことがあります(もちろん旅客営業している路線に限ります)。
その経験から言いますが、東京モノレールは日本の鉄道路線のなかで――
特に楽しい路線のひとつ
――として過言ではない、と思っています。
先述した見晴らし、アトラクション的な楽しさは国内トップクラスです。
車窓から広大な羽田空港、レインボーブリッジ、湾岸のタワーマンション、倉庫街、東京タワーなどが見えるため、「東京」を強く感じられるのも魅力でしょう。
観光で東京へ来た方には、その「観光」のひとつとして「東京モノレール」自体をオススメできます。
東京モノレールには「東京パノラマライン」という愛称がありますが、決して過剰な表現ではないでしょう。

「旅」の演出装置として
東京23区内に住む私にとって東京モノレールは、「旅行」を楽しむための重要な“装置”になっています。
自宅から羽田空港へ行くとき、一般的な電車と構造が大きく違う東京モノレールに足を踏み入れると、旅の非日常感が盛り上がってきます。車窓も生活感が少ないです。
また羽田空港から自宅へ帰るとき、一般的な電車が走る京急線に乗ると、車内へ足を踏み入れた瞬間に気分が「日常」へ引き戻されます。
しかし、東京モノレールだともう少し――
旅の余韻
――に浸ることができます。
現実へ引き戻される前のクッション的な感じで、切なくもどこか愛しい時間、といいますか。
京急は、どうも雰囲気が一気に日常の通勤通学シーンになってしまうんですよね……。
「東京モノレール」の微妙なところ
ただ東京モノレールは、同じく羽田空港アクセスに使える京急と比べて、次の弱点があると思います。
直通運転していない
京急線は、都営地下鉄浅草線、京成線方面と直通運転を実施。横浜駅方面にも直通列車があるため、乗り換えなしで移動できるエリアが広いです。
対し東京モノレールは、多くの場合で乗り換えが必要になってきます。
第1ターミナルからは始発ではない
羽田空港の第1ターミナル、第2ターミナルから電車に乗る場合、京急だと始発の列車を利用することになり、着席できる可能性が高いです。
対し東京モノレールでは、おもにANAが発着する第2ターミナル利用の場合は始発駅からの乗車になりますが、おもにJALが発着する第1ターミナル利用の場合は途中駅から乗ることになるので、着席できる可能性が下がってしまいます。

料金が高い
京急で品川~羽田空港各駅間の移動をした場合、その料金は327円です(ICカード利用時)。
対し、東京モノレールで浜松町~羽田空港各駅間の移動をした場合、その料金は519円です(ICカード利用時)。
出発地や目的地からのトータルで見ると、東京モノレールは高くなると一概にはいえませんが、差があるのは確かです。
ただ、土休日や夏休み期間などの限定発売ながら「モノレール&山手線内割引きっぷ」を使えば、羽田空港から山手線内の各駅へ590円で行くことが可能。「羽田空港発のみの発売」という制約はあるものの、京急線利用より安く済む場合もあります。
「京急」のいいところ
羽田空港アクセスに京急を使った場合のメリットは、「東京モノレールの微妙なところ」の逆でしょうか。
広いエリアに直通しており、羽田空港(第3ターミナルを除く)から始発列車に乗れて、料金が安め、です。
京急、都営、京成といった色々な鉄道会社の車両に乗れる、というのも魅力だとは思いますが、一般的ではないですよね。すみません。
微妙な部分も…
ただ京急について、微妙に思うところもあります。
- 平日は日中を除いて、エアポート快特、快特の運行がだいぶ少ない
- 羽田空港から京急で品川駅に着いて、JRに乗り換えるとき、導線が狭くてちょっと面倒
京急を利用する場合、平日の朝晩は所要時間が少々長くなるかもしれません。

「京急」を選ぶときもあります
私は、息子と一緒のときは先述の通り「東京モノレール」一択状態ですけども、ひとりだと「京急」を選ぶこともあります。
羽田空港から帰宅するとき、私は浜松町駅、品川駅のどちらに到着しても、北へ向かう列車を利用することになるのですが、この北へ向かう列車に乗る場合、品川駅から乗ったほうが空いているからです。
安いというのも、「京急」を選ぶポイントです。
私の場合、自宅最寄り駅と羽田空港の移動は東京モノレール利用のほうがやや早く着きますが、これらの理由から、ひとりの場合はしばしば京急も使います。

混雑するのはどっち?
「東京モノレール」と「京急」、どちらの電車がより混雑するのでしょうか。
時間帯や方向などで変わってくるため一概にはいえませんが、体感的に大きな差はないように思います。
なので、「どっちが混むか」「どっちが空いているか」という観点で選ぶのは、あまり意味がないかもしれません。
ただ駅での乗り換えについては、東京モノレール(浜松町駅)のほうがしやすく感じます。浜松町駅が改良されて、スムーズになりました。
近いのはどっち?
「東京モノレール」と「京急」の駅、どちらが羽田空港のターミナルに近いのでしょうか。
羽田空港にある東京モノレールの駅は、「羽田空港第1ターミナル」「羽田空港第2ターミナル」「羽田空港第3ターミナル」の3駅。
対し京急は、「羽田空港第1・第2ターミナル」「羽田空港第3ターミナル」の2駅。
京急は第1、第2ターミナルで駅を兼用している形なので、電車の乗車位置によって「第1ターミナルには近いが第2ターミナルには遠い車両」「その逆の車両」が出てきます。
そうしたことなどから、基本的には東京モノレールのほうが出発ロビーなどには近いです。第3ターミナルに行くときは、東京モノレールだとフロアが出発ロビーと同じ3階なので、特に便利ですね。
ただ京急利用の場合も、第1ターミナルを使うときは羽田空港に向かって後ろ側、第2ターミナルを使うときは前側の車両に乗ればいいので、それほど気にしなくていいと思います。

結局どっちがいいの?
結局、「東京モノレール」と「京急」のどっちがいいのでしょうか。
正直なところ、いつ、どこから羽田空港へ電車で行くのか、羽田空港からどこに電車で行くのかによって――
どうにでも変わる
――と思います。
ぶっちゃけ、お手元の乗換案内アプリで出てきたプランのなかから、時間や料金などを見て選べばいいと思います。
羽田空港の駅ホームからターミナルまでの距離は、近い場合があるのは東京モノレールなので、ここが重要なら東京モノレールがオススメにはなるでしょう。浜松町駅でのJR乗り換えも改良されて、楽になりました。
また、とにかく安いほうがいいなら、基本的に京急が有利でしょう。
ただ、それらはひとまず置いといて、ひとりの鉄道ライター、鉄道ファンとしては、東京モノレールが持つ「車窓」や「構造」といった鉄道的な魅力を、一度は体験してみてほしいと思います。
この記事のまとめ
- 安いのは基本的に「京急」だが、出発地、目的地にもよる
- ターミナルが近い、乗り換えしやすいのは「東京モノレール」
- 「東京モノレール」は、観光として楽しめるほど車窓がいい
- 混雑は大差なし
「東京モノレール」と「京急」のどっちがオススメか、基本的に乗換案内アプリで時間や料金を見て決めればいい、と思います。
安さの京急を取るか、乗り換えが楽な東京モノレールを取るか、というのはありますが。
それはさておき、いち鉄道ファンとしては、東京モノレールに一度は乗ってみてほしいです。
お役立ち情報
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